スゥィート・ソウル・ミュージック

●最近、ソウル・ミュージックに目覚めて、サム・クックの初期のCDなどを楽しんでいる。教会で歌われるゴスペルソングと、いわゆるソウル・ミュージックの関係などを知りたくなっていたところ、恰好の本を(その時はそう思った)見つけた。「スゥィート・ソウル・ミュージック」ピーター・ギュラルニック著、某日本人訳(シンコーミュージュックエンターテイメント発行)3200円。
●内容は素晴らしい、綿密な取材に基づきソウル・ミュージックの誕生から盛衰まで懇切丁寧なディスコグラフィーまで添えられている。
●んが、である、翻訳がひどすぎる、名前は書かぬが、テメエ日本人か?元の英文を自動翻訳機にかけて、少し手直ししただけじゃなかろうな!
●例えば冒頭近くの部分を引用してみる。
サザン・ソウル・ミュージックは、再び繰り返されるとは思えないある時代の一連の社会的状況の中から生まれた。始めにはっきりさせておいた方がいいと思うから書くが、私の言うソウル・ミュージックに、モータウン——サザン・ソウルとほぼ同時代に生まれたが、産業的な音を好む白人のポップ・ミュージック・リスナーの間では、サザン・ソウルよりも遥かに人気が高かった——-は含まれていない(後略)。
●これはナニかね、どこかの大学の卒論としても使われたものかねと言いたくなる。467ページ+ディスコグラフィー42ページの重い本だ。出版業界の事情もいろいろあろうが、この本の日本語をすらすら理解しながら読める人は訳者ひとりであろう。フンフン。
●怒ってばかりだと体に悪いので、忘れることにしよう。
ワタシが毎週末、大量にCDを買い込んでいるのはなぜでしょう。
つぎの中から選んでください。
A◆将来への自己投資
B◆いつも一日中働いてる自分へのご褒美
C◆無駄遣いが好き
D◆物欲が強く、意志が弱い

答えはC+Dです、当然。
ちなみにA+Bはワタシの大嫌いな言葉・考え方です。そんな風に考えないと楽しめない人、今すぐ考えをかえなさい。人生はあなたが考えているよりも、もっといい加減なものなんです。
それでは、また明日。
デジカメ変装倶楽部会長 三宅健司

モーツァルト フルート・カルテット

●「のだめカンタービレ」なんですが、
日本ではコミックス、テレビドラマと人気あったようですね。
台湾ではコミックス中国語版がもう15巻まで出ているそうです。
テレビドラマの方もおそらく近々放映されるでしょう。
●というわけで、コミックスの好きな妻がときどき理不尽なことを言う。
ラフマニノフのピアノ協奏曲をすぐかけろとか、モーツァルトのオーボエ協奏曲を今すぐ聴きたいとか…..。千人交響曲の事は以前書きましたね。
●ワタシ達夫婦も今日友人から借りたビデオを見終えました。
急にクラシックを猛烈に聴きたくなる気持ちわかりますね。
●オーボエ協奏曲は持って無いですが、フルート・カルテットを紹介します。モーツァルトの手紙の中にフルートが嫌いと書いてあるとか無いとか(書いてあるんですが)それを額面通りにとっちゃあ困りますぜ。モーツァルトはフルートが嫌いだったなんて事はあるわきゃないのです。こんな美しくも愛らしい曲集、それに協奏曲もつくったのだから。
●前置きが長くなりやしたが、そろそろいきますぜ。
今日はエマニュエル・パユに挑戦です。
腕良し、センス良し、顔よし、フルート界きっての人気者ですね。
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↑ホンモノです。念のため

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↑ワタシです。念のため。
フルートは新聞紙を丸めて作った(妻制作)

ただの悪ふざけでやんす。怒んないで下さいまし。
ごめんなさい。ごめんなさい。失礼します。

おかげさまで、風邪はだいぶ良くなりました。

いろいろな情報とご心配ありがとうございます。
●塩水うがい、黒松さーす(塩入)、日本で一番売れている風邪薬「スズレックス」などのおかげで、なんとか、持ち直しましたが、土日で多少は仕事の遅れを取り戻さないと…..
●今、我が家はじゃなかった、ワタシのマイブームはラテンとソウルです。(韓国じゃないよ)。
そんで、今狙っているのが、サムクック&Soul Stirreers(3枚組)。アレサ・フランクリンのアトランティック時代の4枚組、スタックス・レーベル全シングル集(9枚組)。
●あとソウルじゃないけど、ジャンゴ・ラインハルト(戦前のジャズギターの人です)の10枚組を買うべきかどうか?台湾の場合日本と違って、マイナーものは、あるとき買っとかないと、台湾中探してももう無い、といことが多い。
●前にもちょっと触れたけど今年はマイルス・デイビスイヤー(生誕80年???)ということで、紙製ジャケット盤をできるだけ買っておくべきなのか、ジャケ買いもよいが、ちゃんとボサノバやアフロキューバン(吸盤じゃないよ)の知識も多少仕入れた方が良いのか、など、土日に向けての課題が山積みだ。(何とワタシがいつも夜中に行くCDショップは、台湾経営にもかかわらず、レゲエやソウル・ジャズの日本語の書籍が結構おいてあるのだ。さすが。)
●あとモーツァルトの2台のピアノのためのソナタ(あれで人気でたやつ)も欲しいけど、ついでに4手のためのソナタも全部一緒にシリーズ化されている誰だっけあれも欲しいし、ワタシって物欲の固まり? どうしたら良いか誰か教えて。
●お金が腐る程あれば、すべて一挙に解決なのになあ。

風邪をひいてしまって

薬を飲んで、早く寝たのはいいが、
5時前にもう、目が覚めてしまった。ワタシャ老人か。
突然、久々にイラストを描いてみたくなったんだが、う〜、う〜、ひどい出来。今ひとつ、今二つだな。
病気中という事で、許せよ。
眠くないけど寝た方が絶対良いんだよな。
よし、がんばって寝るぞ。
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俺は栄光の47歳だ〜!

●十数年前になるが、大変面白いイタリア映画を観た。ナンニ・モレッティ監督・主演の「親愛なる日記」という映画だ。別にコメディというわけでないので、笑いこけるような場面があるわけでははないけれど、最初から最後まで、にやにや、フンフンフンと、知らず知らずモレッティの、一本ねじのはずれたような映像日記に引き込まれていく、そんな楽しい映画だった。
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●ワタシが観たのは30代半ばだったはずだ。30代半ばになると、10代、20代に持っていた目標や夢がだんだんしぼんで来て、「そんなんただの夢や、」「わしゃ、普通の人間や、デザイナーちゅうたって、ただのサラリーマンやないけ?」(あれ、なぜか関西弁)と考え方も変わってきてた頃だった。
●要するに、今まで自分のして来た事、今自分の出来る事を考えてみれば、将来自分のできそうな事が、仕事にしてもプライベートにしても、だいたい分かってくる頃だ。特別な才能・技術や若いうちの経験が無ければ、簡単にやりたい仕事に転職できる年齢ではなく、かといって、今の境遇に甘んじるのも何かヤダ…。30代半ばってそんな頃じゃないでしょうか、ワタシはそうでした。
●前置きが長くなったけど、そんな時この映画を観て非常に元気づけられる場面があったわけですよ。主人公のモレッティが、理屈っぽくて難しそうな映画をやってる映画館に入って、途中出てきて、ベスパで街を走りながら、片手を上げて「みんな、勝手に醜く年をとれ〜、俺は栄光の40歳だ!」って叫ぶんですね。超カッコ良いっしょ!
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サントラもなかなか良かったよ!
●ちょっと変なヤツっていえば、それまでだけど、ワタシは非常に元気づけられました。
今ははや47歳になったワタシですが、モレッティみたいな奴だったら幾つになっても「俺は栄光の50歳だ」とか60歳だ!とか言って好きな事、自分のやりたい事をやっているのだろう。それ以来、ワタシは「みんな、勝手に醜く年をとれ〜、俺は栄光の○○歳だ!」を密かに座右の銘 にしています。○○はその時の歳でね。
●何をするにも歳なんて関係ないなんて事はいわないけど歳にこだわりすぎたり、やりたい事がビジネスっていうか、お金に結びつくか、就職に有利に働くかなんてことばかり考えて行動する小さい人間になっちゃいけませんのんや。(どこの言葉かいな)
●というわけで、今のところワタシは完全に好きな事をやっているとはいえないけど(そんな人いませんてば)、少なくとも、以前よりは、嫌な事はやらない、っていうのを実践できるようになったと思う。一緒に働くスタッフたちにも、事あるたびに、嫌な仕事はなるべくしない、嫌な人とはつきあわない仕事も一緒にしない、自分たちの楽しめる事を徹底的に追及する。っていうのを目指そうって話してます。実践するのは大変ですけどね…。
●これじゃ、ジジイの説教になってしまうまは、しましまのうまですが、元気の無い人、落ち込んでる人は、「親愛なる日記」是非観てみてください。ご覧になったら感想も教えて下さい。多分「シベリア超特急」よりは元気が出ると思います。って「シベリア超特急」シリーズ1本も観てないんですが、ごめんなさい。
「デジカメ変装倶楽部」会長 三宅健司