英会話の話

英会話教室に通い始めて、半年くらい経つんだけど。
どうなんだろう。

もちろん進歩はしてる、なんせ最初は英語なんて勉強するの数十年ぶりだし、だれでも分かるような文章もしゃべれなかったですからね。

なまじ中国語がすこしわかると、英語を喋ってるつもりで、平気で中国語の単語を発音していることも多いんですよね。

というわけで半年前よりは進歩してるとは思うんだけど、まだまだ中学生レベルにも及んでないかもしれないなあ。
っていうか、中学生で習った単語と文法覚えてれば、結構しゃべれるかもしれませんね。

私の場合、欧米からの仕事のメールや資料を読む必要があるとか、そんなんじゃなくて、ただある程度英会話できなくちゃなあ、などといういい加減な目標しか無いんですよね。

会社の業務で絶対必要でとか、TOIECで今年中に何点取らないとまずいんですよ、とか(最近そういう人多いみたいですね)、そういうのないんで切羽詰まり方がそういう人達と違うんですよね、きっと。

でも、これではいかんと思い、英語のTVドラマのDVDでも観て勉強しようと思い、いろいろ調べて、多くの人が推薦してる「Friends」を買ってみました。試しに1シーズンの1セットだけ。

「Friends」って以前台湾でテレビでちょっとだけ見たことあるくらいで、いかにもアメリカ的な頭の軽そうな奴ばかり出てるドラマ、あーアメリカ人って頭悪そう〜っていうイメージしか無かったんですよね。

おまけにアメリカのシチュエーションコメディ特有の後から付け足した笑い声とかも入るし、楽しめるか心配だったんですが、これがほんとに面白くて。

私も頭が軽い奴だったんですね、納得。

っていうか、やっぱり世界中でヒットしただけあって、脚本もよくできてますね。

というわけで、後数セット注文しました、楽しみ。
1回目は日本語字幕で観て、2回目からは英語字幕で観てます。
勉強になっているかどうかは別にして、疲れてる時はこういうシチュエーションコメディも気分転換に良いと思います。

あと、以前真実子が買った、これも90年代のアメリカドラマ「アニー」も何本か観ましたが、これはあまり入り込めません。若い女性の弁護士が主人公のシリーズです。これもシリアスなドラマではないんですが、私にはもっとお笑い系が良いようです。

「24 -TWENTY FOUR」とか「CSI」とかも観てみたいですが、英語の学習という点から考えると、ストーリーやセリフが難しすぎて向いてないでしょうね。

タクシーで聴いた曲

台湾でタクシーに乗ると、
いらいらさせられたり不愉快な思いをさせられることも多い。
でも、面白い運転手に遭遇するチャンスもまた日本より多いかもしれない。
マニュアル化が進んでないってことかもしれないけど。

今日乗ったタクシーの話。

運転手は、無愛想で、単語でしか喋らない。
「あれ、この道で良いんだっけ?」
って聞いても
「混雑」、「裏道」…みたいな感じ。

全くなあ、ちゃんと喋ったって良いじゃんと思ってると、
音楽をかけ始める。

私はいつもタクシーでは音楽は消してもらうことにしてる。
日本のタクシーは、こちらから言わなければ
ラジオはかけないと思ったが、違ったっけ?

とにかく私の場合、
いつもヘッドフォンかイヤフォンで自分の好きな音楽を聴いてるし、そうでなくても、たいていタクシーでかかっているのは
台湾のポップミュージックや演歌だから、
そんなもの聴きたくない。

もちろん日本のポップスも聴きたくない、
ラジオのトーク番組もうるさくて
我慢出来ないのですぐに切ってもらうことにしている。

なので、今日も反射的に消してもらおうと思ったが、
聴こえてきた超低音の男性ボーカルがゾクッとくる…

私「運ちゃん、このCDって?」

運ちゃん「カナダの歌手」

私「レナード・コーエンだね」

運ちゃん「うん」

私「良いね、声が独特だよね」

むっつりしてた運ちゃんが笑う。

運ちゃん「あー、この人の声はおもいっきり低音だね、好きなんだよ」

それから少し話が弾み、今聴いてるのが最近出た世界各地でのライブ盤であることや、DVDも付属していることなどを教えてもらう。

「最近毎日雨だから…雨の中を運転してたらレナード・コーエンが聴きたくなるんだよ」

なんだよ、けっこうおしゃべりな奴じゃん。

雨の中を走るタクシーで聴いたレナード・コーエンが耳に残り、
帰りにショップでCDを探し買って帰って夜聴いている。
「Bird on the Wire」という曲だ。

どんな歌詞なのか知りたくて、
ネットで日本語訳を探して読んでみるが、
あまり理解できない。

電線の上の一羽の鳥のように
真夜中の聖歌隊の酔っぱらいのように
私は私のやり方で自由になろうとしたのだ…

意味はよく分かんないけど、良い曲だと思う。
だよね。

(これはCDのヴァージョンとは違う映像みたいだけど)

舟を編む

舟を編む (三浦 しをん/著)
本屋大賞を受賞したし、売れてるみたいですから、もう読まれた方も多いと思います。

私も先週読みました、止められず、ほとんど一気読みですね。

これはほんと面白い。

国語辞典を作る話なんですが、ぜんぜん固くなくて、NHKのプロジェクトXのような感動系ビジネス達成感がうりの話でもないし、うーんなんて言ったらいいんだろう。

とにかく軽いんですよ。テレビドラマとかコミックになってもしっくり来る感じだと思います。

かといって、軽薄な小説ではありません。人物も十分魅力的だし、何と言っても「辞書づくりの魅力」。こんな硬そうな題材をこんな軽みのある楽しい小説に仕上げるなんて、何と素晴らしいバランス感覚か。

大胆な省略法や、一部寓話的な展開も全然嫌味じゃないし、本屋大賞受賞もうなずけますし、未読の方は本屋に走って下さいませ。

読み終わった後、辞書をパラパラとめくりたくなること必至です。

この夏は、きっと国語辞典が飛ぶように売れることでしょう。(?)

さて、ここから本題です。

毎週土曜日の午前中、英会話のレッスンに行っているのですが、
授業の最初、What’s New のコーナーっていうか、
やあ、皆先週どうだった? なにかあった?
話してくれる!

っていうことで、出かけたことや、見た映画のことを話すのね。
(もちろん英語でね)
で、わたし、この週べつにとりたてて話題がなかったので、
この「舟を編む 」のこと話したんだよね。

国語辞典を作る話だよ、すっごく面白いんだよ、
主人公は大きな出版社の小さな辞書づくりのセクションに勤めてて…
皆考えてみてくれる…、例えば「右」っていう言葉を右って単語を使わずに
説明できる?

箸を持つ方はダメでしょ、左利きの人だっているし。
心臓のある方、の逆っていうのもだめなんだよ。
だから、正確な説明って「北を向いた時に、東側が、右なんだよ」
ほら面白いでしょ。

って、たどたどしい英語で説明したのね。

そしたら、皆、シーンって….
しかも意味がわからないって、何言ってるかよく分かんないって…
その後、先生が色々言葉を補足して手伝ってくれて、なんとか説明を終えたのね。

そしたら、みんな(先生も含め)
「何となく意味わかったけど、何が面白いの?」

って….

完全に選ぶ話題を間違えたみたい。
私のボキャブラリーで、辞書づくりの小説の面白さを説明するなんて、無理だったのだ。

英語って難しいよね。