最近買ったCD

近所のCDショップで、FRESH SOUNDレコードのジャズの復刻CDが大量に入荷されていたんですよ。
それで、ついつい毎週末にフラフラと吸い込まれるようにショップに入ってしまって、こんなに次々と買ってしまいました。

FRESH SOUNDレコードっていうのはスペインのレーベルなんです。
FRESH SOUND NEW TALENTっていう、コンテンポラリージャズのシリーズもあるんですが、何と言っても目玉は、50−60年代のハードバップ復刻盤ですよね。

FRESH SOUNDレコードのサイト>>

よく本でジャズ名盤として紹介されているような、300枚とか一応だいたい聴いちゃうと、もうちょっと、何か超名盤じゃなくても良いから、このミュージシャンの他のも聴いてみたいとか、こんな録音があるらしいじゃん、欲しいよな〜、とかなるじゃないですか?

そういう私やあなたにとっては、まさに宝の山のような復刻CDのラインアップだと思います。
マニアックなレア物とかっていうんじゃなくて、それほど有名じゃないけど評判高いとか、他ではCD化されてないとか、こんなもの有ったんだ〜とか、要するに愛すべきB級の宝庫ってやつですね。

ただ、ちょっと引っかかるのはジャケットの扱い。
よくある2枚のLPを1枚のCDに、っていうのは良いんだけど、ジャケットがどちらのオリジナルとも違ってたりすることもあるんです。買ったらもう持ってたなんてこともありえるので、要注意です。

まあ、スペインのレーベルですから、日本のようにオリジナル志向の強いジャズファン相手じゃないから仕方がないのかもしれません。

しかし、左下のCDはちょっとひどいですよ。Freddie Reddの「コネクション」。
麻薬に溺れるジャズマンをテーマにした演劇の音楽。(ブルーノート盤がよく知られていますが、これは録音メンバーの違ったヴァージョン)。
ティナ・ブルックスも参加した名盤ということですが、初めて聴きました。その後にCecil Payne & Kenny Drewが新たに曲を追加した「コネクション〜オリジナルニュースコア」これも素晴らしい。その2枚のLPが収録されているのですが、ジャケットはそのオリジナルデザインを半分ずつとって真ん中で適当に組み合わせたもの。

なんで、こんなテキトーなことを。
まあ安いし、内容は素晴らしいので。お勧めですが。

FRESH SOUNDレコードのシリーズ、台湾では1枚1250円くらい。2枚組でも1800程度。
日本のネットでも結構買えるみたいですね。アマゾンでも売られているようです。(値段はいくら位か知りませんが)

Teddy Edwards(テナーサックス)
●「Sunset Eyes – Teddy Edwards Quartet Complete Recordings (4 Lps On 2 Cds)」
●「It’s About Time 」(with Les Mc Cann, Feat. Gloria Smyth)
(Gloria Smythという黒人女性歌手のLPからも数曲収録)

●Chris Connor / Her Complete Bethlehem Recordings (2-cd Set)
クリス・コナーのベツレヘム時代の4枚を2CDに収録
これは、全部名盤なんでしょうが…

Ernie Henry(アルト・サックス)
●The Last Sessions (2 Lps On 1 Cd)
●Presenting Ernie Henry With Kenny Dorham (2 Lps On 1 Cd)
(ケニー・ドーハムとの共演盤、1枚はヘンリーがリーダー、1枚はドーハムのリーダーアルバムから)

チェット・ベーカー&アート・ペッパー
●Complete Playboys Sessions 1956 (digipack Edition )
(指人形を持ったセクシーな女性の有名なジャケットのLPからと、「The Route」というCDの全曲を収録。これはほんと名盤ですね。)

Zoot Sims(テナーサックス) & Bob Brookmeyer(バルブトロンボーン)
●George Wein Presents… Zoot Sims-bob Brookmeyer Quintet – Tonite’s Music Today (2 Lps On 1 Cd)
(なんとズート・シムズが1曲だけですが、歌ってます、余計だけど)

●Stan Getz Meets Gerry Mulligan
(テナーサックスのスタン・ゲッツと、バリトンサックスのジェリー・マリガンが3曲ほど、担当を交代して演奏してます。バリトンをゲッツが、テナーをマリガンが。楽器を替えてもそれぞれの音が出てるんですよ、面白い。)

スタン・ゲッツのバリトン、ジェリー・マリガンのテナーサックス「Let`s Fall In Love 」!!

夜の西門町

久々、数年ぶりの西門町。
この辺には用がないから、めったに来ない。

屋台がたくさんうろうろしているのは、警察の手入れで
一時的にこっちの通りに逃げてきたためのようだ。

夜でも人が多いなあ。
猥雑さが、ちょっと渋谷のセンター街に似た感じもする。

台北誠品書店のクラオタ店員

台湾に住んでいるし、友達もいないし(別に欲しくもないけど)、
休みにすることと言ったら

1.仕事
2.CDを聴く
3.CDを買う

これくらいなのね。

CDを買うのはたいてい、誠品書店、近所の敦南店か、信義店。

ここは、台湾中に店舗が何軒もある有名な書店。

書店だけど、雑貨や文具売り場も充実していて、洋服やアクセサリーを扱うテナントもたくさん入っている。

ここが無くなったら台湾人の知的レベルが数パーセント下がるんじゃなかっていうくらい、知性やおしゃれに貢献度が一番高い複合ショップだと思う

ここ数年、毎週どちらかの店でCDを買っているので、古株の店員には完全に顔を覚えられているようだ。
別にまあ良いんだけど。

小さな個人経営の店ではないので、お客さんにいちいち、これがお勧めだよ。
とかって、話しかけてくるようなことはない。

はずなのだが、私にはやたら罠を仕掛けてくる。

特別やたら話しかけてくるのが、一年くらい前からいる若い男の店員、別に売上枚数を一枚でも増やそうとか、店に貢献しようとしてるわけではなさそうだ。

ただのオタクなのだ。

若いくせに、クラシックにやたら詳しいけど、昔のジャズやロックにもそれなりの知識があって、簡単に罠をかいくぐれない。侮れない。

声楽のCDを買った時は、すかさず「サンドリーヌ・ピオーの新しいのはもう買った?」
「いや名前は知ってるけど聴いたこと無い」っていうと、レジから売り場に走って行って、2枚ほどおすすめのCDを持って戻ってくる。

僕の好きな日本の音楽評論家の人がすごく褒めてるんだけど、本当にに良いんだよなー。
とか言いながら、内容を解説し始める。他のお客さんを、ほったらかしで。おいっ!
(日本の評論家って吉田秀和のことだと思う、そんなの読んでるのか?いやいやインテリだなあ!)

この店員にまんまと買わされた(まあ、自分で買ったんだけど)CDは、けっこう有ると思う。
困ったことに、こっちの好みを完全に把握されてるようだ。

っていうより、自分の好みを押し付けて、私が反応するのがうれしくてしかたがないみたい。オタクの人ってそうなんだ、多分。

例えば、こういうの

サンドリーヌ・ピオー  夢のあとに
夢を題材にした曲を集めたCDみたい。

ヨハンナ・マルティ  
バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
録音の少ない演奏家なのだそうだ。(いろいろうんちくを聞いた。シューベルトのソナタも良いのだそうだ)

店に行った時にちょうどかかってて、何かなと、レジまで見に行ったら、その店員と目があって「今かかってるのは、一枚目のほらこれ、バラ売りもあるけど2枚目も…」
シェリー・マン&ヒズメン のAt the Black Hawk4枚組ライブ。
結局4枚組を買った。いや全曲良いっちゃ良いんだけど、2枚組くらいでも良いんじゃないのって感じかな。

店員「L’Arpeggiataの新しいのもう聴いた?」
私「ふっ、もう買ったよ。」

店員「ドナルド・バードとバルネ・ウィランの復刻CD買わないの?」
私「うん、いい、買わない。」
店員「どうして?」

どうして買わないかって聞くなよ!!

でも、ちょっと迷ってるんだけど。