北北西に進路が取れんかったために、失われた週末

●昨日は北北西に進路が取れんかったために、どうも収まりがつかず、「グレン・ミラー物語」と「失われた週末」というDVDを観た。「グレン・ミラー物語」は以前に観た事があるが、ワタシには、まあ気晴らしにはなるって程度の映画だが、問題はもう一本、「失われた週末」だ。
●何とも言えぬ恐ろしい形相のレイ・ミランドのジャケットに「失われた週末」ってタイトルだし、週末をアリバイに利用し、自分の妻を亡き者に….とか、そんなサスペンスドラマだと勝ってに決め込んで、力んで観てたら、これってアル中映画なのね。
全然知らなんだ、当時はショッキングで話題になったそうだが、今観てもなあ、吾妻ひでおの「失踪日記」の方が凄いかも。
●なんでこんなに、DVDばかり観てるかというと、週末で仕事もしたくないし(やるべき事は無くもないのだが)、鬱っぽくて何もしたくない、本を読む集中力も無い。疲れやすい。まったくなあ。あとイヤな事ををすぐ思い出す。DVD(映画)は受け身で集中できるし、古いサスペンスが好きなので(詳しくはないが)その間だけでも、嫌なことを忘れられる。
●男たるもの、でーんと構えて、何が起きてもうろたえず、鋼の精神を持っていたいのではあるが。まあ、これはやっぱりワタシは小心者のくせに短気、ケチで尻の穴の小さい、器の小さい人間だという証明なのだろう。
●どのくらい器が小さいかというと、さかずきどころではない、きっとシャープペンシルの上側の蓋、その蓋を取ると消しゴムが出て来るあれね、あの蓋、きっとそのくらいの器だろう。
尻の穴の小ささについては、どうやって計るもんだか知らないし、なんかちょっと知りたくもないな。
もちろん他人と比べたこともないが、きっと小さいのだろう。

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さて、日本語のタイトルは何でしょう?って英語書いてあるからすぐわかるな。

北北西に進路が取れんぞ

●半トマソン物件
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一見トマソン物件(※)に見えるが、道路の端なんで認めるわけにはいかない。
でも、かなり駐車のじゃまにはなってるよ。

トマソン(※)無用の長物的な建築付随物…かな?定義よくわからん。
その先に何も無い非常階段とか、道路の真ん中の電柱とか….
なんとなくわかりましたか….. 

小学校のすぐ近くで…
●安全登校
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左が正式バージョン、右が手抜きバージョン….どうして?

●今日のおまけ記事
久々にヒッチコックでもと思い随分前に買った10枚格安セットを探す。確かうち2枚は不良品。えーと後見てないのは「北北西に進路を取れ」もろちん、いやもちろんずっと昔に見た事あるけど忘れた。見始めると、細かい台詞は中国語字幕なのでわからん、もしくは追いつかんが気にせず観る。それでも、やっぱり面白い、ヒッチコックは、うん。
●美貌の女性26歳と既にロマンスグレーのケーリー・グラントがすぐに自然にそんなこと(どんな事かな?)して良いのはアメリカ人だからか、日本人の同じ年頃の人に置き換えて想像するととやっぱり不自然だよな、ありえないよな、とかいろいろ自分に重ね合わせて(オヤジってや〜ね)楽しんでたら、いきなりDVD-A終了、で続きはDVD-Bって事で、えっなに〜「DVD-B」なんて入ってねえよ〜どうすんだよ、いいとこだったのに。
●近所のショップに買いに行ったら、台湾では「北北西に進路を取れ」はどこの会社も販売権を持っていない、なに〜、わしのもっとるのは海賊版?ホントかよあてにならん。もうなんでもええわ。続きが見たい。で台北の秋葉原といわれる光華商場へ、う〜どこにもない。う〜
●アマゾンで日本から取り寄せる事にした。全くもう、海賊版を買うのは止めましょうね。買う人いるから、売る人、粗悪品を作る人がいるんですよ。でも分かんない時、たまにあるんだよね。

特別な時に聴くCD

●特別うれしい事があったとき、逆に凄く落ち込んでいるとき、昔を懐かしみたいとき、一切何も考えず瞑想したいとき。
●ワタシがいつもしてるような、なにかしながら(主に仕事)音楽を聴くのでなく、何か特別なときに、聴きたい音楽があるはずだ。←断定しちゃうぞ。ワタシの場合も数枚そういうCDがある、「よし、あれ引っ張りだして聴こうかな!」というようなCDが。興味ないかも知れんがかまわず書いちゃおっと。
その1
●まず、バッハのカンタータ8番他、ヘレベッヘの指揮によるものだ。山ほどあるバッハのカンタータでこの曲が特に好きなんていえないんだけど、なぜなら全曲なんて聴いた事無い。3分の1だって聴いた事も無いだろう。デューラーのスケッチに惹かれて買っただけだ。ワタシは台湾に住んでいるのでほとんど輸入盤を買う。訳詞がついてないのが残念だが、おおよその意味は、「最愛の神よ、私はいつ死ぬんでしょうか」といった、死への恐れから、「何を恐れる事があろうか。そこにこそ安息の場所があるのだ」そして「私の弱い心は恐れくるしむ〜」そしてついに、恐れを克服し、喜びのバスのアリアが歌われ、最後は合唱で盛り上がる。
●死を恐れる事はない。運命をそのまま受け入れよう。そんな気持ちになれます。この二曲目のアリア(テノール)の美しい事といったら。オーボエ・ダモーレが伴奏であったはずが、いつしか独唱が伴奏にまわり、テノールがまるで伴奏楽器の様な美しさで扱われる。
だたひとつ疑問なのは、いきなり四曲目のバスでそんなに喜びを強調してよいものか。いままで、悲壮感あふれていたのに。まあ多分これは、ワタシの無知によるものだろう。
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●ヘレベッへの演奏はロマン派的な古楽というか、コーラスも弦楽もとても柔らかく、天上にまいあがるようです。好悪はありましょうが、お試しあれ。

その2
●180度変わって、今度はジャズです。しかもちょっと明るめ。正統派かどうかわかりません。デューク・ピアソンの「スイート・ハニー・ビー」(ブルーノート1966)というCDです。タイトル曲を初めて聴いたとき笑っちゃいました。何?この古くさくも能天気な歌謡曲ジャズ!、古くさいのは当たり前、66年だし、ハードバップがファンク路線やロック路線に分散し、方向を模索していた時代ではないでしょうか?デューク・ピアソンはピアノトリオでデビューし、2枚の素晴らしいトリオ盤を残し(正当的名盤です)、その後はいろんなセッションに顔を出し、作曲、アレンジの才能を発揮した人です。
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●なんで、このCDが特別かというと、解説にたいへんいいエピソードが書いてあって(これは日本盤買った)、そうか、これは特別な時に聴くCDか、とその解説に登場する方に倣い、よし、聴くぞって感じで聴いてます。聴くたびに良さが、増すんですね。1曲目のタイトル曲くせになるんです。3曲目の天国的美しさ。その他の曲もアレンジも演奏もすばらしい。デューク・ピアソンももっと長生きすれば名アレンジャーとして、その名を歴史に残したでしょう。かな?
皆さんも、特別なときに聴くCDってありますか?

「恋文」

●このあいだ、『アマデウス』のDVDを買ったついでに、古い日本映画のDVDを何本か買った。台湾は妙なところで、小津安二郎や黒沢明、その他かなり古めの映画、それに日本製戦争映画のDVDがわりと手に入ったりする。(おそらく占領時代経験者のお年寄り向けだと思うが)とはいってもやはり種類は限られ、ワタシの欲しい高島忠夫のコメディ調の映画などは売っていないようだ。
●昨日と今日で夜中までかかって観たDVDは「恋文」(1953年、原作:丹羽文雄、脚本:木下恵介)主演は森正之、久我美子。監督は何と田中絹代。もちろん女優としての田中絹代の名前は知っているが監督作品があるとは(6本も)知らなんだ。
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ぼかしを入れてるのは、監督名・原作名共に間違ってるから。
●このくらい古い映画の楽しみ方は、いろいろあって、へ〜これが渋谷駅かよ、すずらん横町て確か実際に渋谷のどこかの裏通りにあったというのを聞いた事があるなあとか、いろんな看板などを観るのが楽しい。実際自分の眼で見たらどんなんだろう、といろいろ想像力をかきたてられる。
●もちろん、映画そのものも堪能しました。脚本については、おいおい森さんよぉ、そこまで言っちゃあ可哀想だぜとか、あ〜じれったいとか(これはしかたない)、いろいろ感じ事はありましたが、ストーリーに触れたくないので、ご自分で観てくださいね。個人的にうれしかったのは、久我美子、黒いタイツのセーラー服なんか、清楚でよいですね。別にワタシ、セーラー服フェチではありません。ただのオヤジです。

弁当—2

●今日も懲りずに、郵便受けにこんな、まずそうな弁当のチラシが入っていた。

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う〜、見ただけで胸焼け、食欲なくなる。
基本的にワタシは台湾に向いてないのかも。です。
●「眼瞼下垂症」のはなしですが、今日バッシ、バッシと抜糸しました。
手術直後よりは、かなり自然になって来たが、まだ腫れてる。あたりまえだが。
というわけで、CDパロディシリーズ、早くやりたいのだが、もうちょっと、待っててね(←誰か待ってる人いる?)