「墓仔埔也敢去」

橋幸夫「恋をするなら」
台湾語カバーヴァーション(中国語ではありませんよ)
「墓仔埔也敢去 」を
いくつか紹介します。

中国語(北京語)は中国や台湾で使われてる公用語です。
台湾語は、中国の福建省の言語が元になっています。
が、やはり違う言語ですね。

台湾の中部、南部、および田舎の、特にお年寄りなんかの間では
台湾語使用率高いです。

まあ、簡単に言うと「いなか言葉」なんですが、
台湾独自の言語であるし、台湾の文化とも密接に関係してます。

中国語が4声(声調)なのに対し、台湾語は8声とか、
いやもっとあるとか言われてます。
独特の声調があるので、歌を聴いてもその声調が節回し反映されます。

※声調って、字の読み方の調子のことなんですが、わかりますでしょうか。
日本語でも「箸」「橋」で違うじゃないですか。そういうのを声調っていうんです。
クラブ(サークルの)とクラブ(ディスコの)みたいな…

というわけで、
●最初は伍佰(ウーバイ)。人気のロック歌手(正確にはロック歌謡ですね)。
台湾語の歌も多く歌ってます。

●張惠妹(ジャン・フイメイ)
アーメイの愛称で親しまれている、台湾のトップスターです。

●葉啟田(イエ….ティエン?読み方わかんねえ、ヤバい。)
有名な演歌歌手です。1964年録音ってことです。
これが台湾で最初にヒットしたカヴァーでしょうか。

●蔡依林(ツァイ・イーリン)愛称ジョリーン
これが多分一番最近のカヴァーでしょう。
ワタシ的にはバツです。ダメ!

●初音ミク(名前は知ってますけど、ソフト兼キャラの名称?)
何これ? 日本人が作ってるんでしょうか。いや台湾の人みたいだな。

●最後に元歌「恋をするなら」橋幸夫

なんか、良い歌ですね。

ワタシ的には橋幸夫ですね。
次は伍佰かな、(蔡依林は許せません)
終わり。

演歌タクシー

日曜の夜、気分転換にCDショップに行ったんですよ。

どうしても欲しい女流チェロ奏者のバッハ無伴奏チェロ組曲のCDがあって。

バッハ無伴奏チェロ組曲。
もちろん皆さんご存知ですよね。

聴いたことが無い?あらあら。
一生に一度くらいは聴いてみてくださいよ。

ワタシはこの曲のCD10種くらいは持ってますよ。
全然たいしたことないけど。

まあ、それで、タクシーに乗って(タクシー安いんでばんばん乗ります)台北駅斜め前の三越の裏辺りに行ったわけですよ。

iPodで(ヘッドホンはAKG-k450)巨匠フルニエの弾く無伴奏チェロ組曲1番を聴きながら、タクシーに乗り込み、行き先を告げます。

ワタシ「運転手さん、悪いけどラジオは消しくださ〜い」

CDを買うこと自体がひとつのイベントですからね。
バッハで気分を高めます。

と、タクシーの運ちゃん、一旦は音を小さくしたラジオのボリュームをまた少しあげて、なんかにやけてる。何?

運ちゃん「兄ちゃん日本人だね、だろ、あーやっぱりね、これ日本の歌なんだけど、聴きたい?」

ワタシ「不要謝謝」(ブーヤオシエシエ)(ノーサンキューの意)

運ちゃん「でも、ちょっとだけ聴く?」

ワタシ「いや、本当いいから、切ってもらえますか」

運ちゃん「ほんのちょっとで良いからさ〜」

凄く申し訳なさそうに、ほんとちょっとだけ頼むよ〜って感じ!
で強引にボリュームをアップ!!!

なんだよ、このど演歌、

「ヤ シ ロ ア キ…知ってる?」

ワタシ「あー、知ってますよ、有名な歌手ですよ。」

♫あめあめ、ふれふれ、もーとふれ〜♫

ワタシ「あー、聴いたことありますよ〜、ふるい曲じゃない、20〜30年前くらいかな」

運ちゃん、もう顔をくしゃくしゃにして喜んでるよー、どうしよ〜。

運ちゃん「そうそう、良い歌だよね〜、良いよね〜」

って運転しながら、後ろを何度も振り返る。

ワタシ「危ないから、前見てくださいね!!」

運ちゃん「そうかそうか、兄ちゃんも好きか? ヤシロアキ」

別に好きって言ってないよ。もう。
しかもどんどんボリューム上げてるよ、全く。
しかも絶対あんたより年上だよ、ワタシ。
兄ちゃんじゃないよ、別に良いけど。

やっと歌が終わったと思ったら、

運ちゃん「次の曲はねー〜」

えっ、まだあんの?

運ちゃん「これは、テレサ・テン日本でも有名だろ?」

ワタシ「うん有名ですよ、あー多分聴いたことある、これも古い曲ですね」

運ちゃん「あー、テレサテンは42歳で亡くなったんだよ」

ワタシ「へえー、そんなに若かったんですか」

運ちゃん「タイでね、死んじゃったんだよ」

ワタシ「へー、可哀想ですね」

なんで亡くなったんでしたっけ、病気でしたっけ?
って思わず口に出そうになったけどもちろん止めた。

話が終わらなくなるに決まってる。

運ちゃん、もう凄いしんみりして聴き入ってるよ。

もうボリュームを下げてもらうチャンスは完全に無くなったみたいだ。

結局、八代亜紀とテレサテンを交代で数曲聴きながら、

運ちゃん「八代亜紀は最近太ったろう? なんでかな?」

ワタシ「そんなの全く知らないっす」

とか、全く意味のない会話をしながらCDショップへ、
音が大きすぎて、頭が少しがんがんする。

頭の中は、バッハじゃなくて、

♫あめあめ〜ふれふれ〜、も〜とふれ〜♫

台北で数少ないクラシック専門のCDショップの中に入り、

「あれ、今日は何のCD買いに来たんだっけ?」

演奏者の名前を思い出すのに5分くらいかかった。

しかも売り切れで入手出来ず。
ちくしょ〜。

今年読んだ本ベスト5—2

先生はえらい (ちくまプリマー新書) [新書]
内田 樹 (著)

これは、面白い、ためになる。
なんだか頭が少し良くなった気がする。
基本的に10代の人に向けた本なので、
内容は高度でも読みやすい内田さんの文章が、
いつもにも増して面白くさらさら読めます。

でも内容は濃いですよ。
読み終わると、何か悟りを開いたような気になります(←気のせい)。

とにかく、皆読むべし。

内田 樹 さんといえば、最近ブログの文章で大変感銘を受ましたですよ。
「内田 樹の研究室-2011/07/05」
暴言と知性について

例の松本復興相元大臣の暴言問題についての文章です。
是非、皆さん全文読んで下さい。

一部分だけ紹介します。
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自分の言葉を差し出すときに、相手にそれをほんとうに聞き届けて欲しいと思ったら、私たちはそれにふさわしい言葉を選ぶ。
話が複雑で、込み入ったものであり、相手がそれを理解するのに集中力が必要である場合に、私たちはふつうどうやって、相手の知性のパフォーマンを高めるかを配慮する。
たいていは、低い声で、ゆっくりと、笑顔をまじえ、相手をリラックスさせ、相手のペースに合わせて、相手が話にちゃんとついてきているかどうかを慎重に点検しながら、しだいに話を複雑な方向にじりじりと進めてゆく。

怒鳴りつけられたり、恫喝を加えられたりされると、知性の活動が好調になるという人間は存在しない。

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松本元大臣のような横暴な人は、「ダメだよ、問題だよ、おかしいよこの人」っていうのはわかるけど、どうして時に人間はこういう行動をとるのか。わかりやすく解説されている。

程度の差こそあれ、ワタシも気づかずに似たような態度を人にとってしまうことがある。

それはどうしてなのか、どうしてダメなのか? そんなことがよく分かるブログでした。
是非全文読んでみて下さい。

「先生はえらい 」も名著なので是非!

読んだことある方は是非、感想を!

では