第8回くらいかな「台北もしくは私の街角デジカメ倶楽部」

今日は大晦日、でも台北は普段の日曜日とそれほど変わらないようです。
夜になると、若者たちがあちこちでカウントダウンなど行うようです。
ワタシは一切関係ありません。普段の日曜日と同じく、「お持ち帰り」仕事をだらだらとやってます。
今日の投稿写真はビンロウ(檳椰)関係です。台湾では「ビンラン」と発音します。
写真下は投稿者のコメントです。

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ビンロウ屋さんで売っているビンロウはどっかの工場で大量生産したものを売っている
んだと思っていたのですが・・・。
歩いていたらたまたま「製造現場」に遭遇!写真を撮らせてもらいました。
自家製だとは思いませんでした。作っていたおばさんは照れてしまい、こちらを見て
くれなかったのですけど。
当方はビンロウ屋にありがちな水着美女を撮るわけではないので、全然気が楽でした。

そうですか、ビンロウの製造現場の実態ってこんなんですか。葉っぱは意外と小さいんですね。ビンロウの樹は確か、ヤシの樹を細くした様な感じだったと思います。
ビンロウを売ってるお姉ちゃんたちが、この実に何か知らんけど挟んで小さな箱に詰めているのは見た事があるのですが、この写真の場面は、きっとその前工程なんでしょうね。
写真は何がどうってこともないけど、のどかで生活感も出てていいですよね。
投稿ありがとうございました。特選ということで、カレンダー差し上げます。
ワタシが台湾に来た10年程前は、道路のあちこち、エレベーターの前などに、ビンロウをかんで吐いた赤いつばが飛び散ってました。最初は全くなんだか分からなかったですよ。
台湾人はやたらどこでも鼻血だすのかなって思っちゃったですよ。(ウソウソ)
最近は少なくとも台北市内ではそんな事は無くなりましたが、やはりタクシーに運ちゃんや、工事現場の人などが噛んでるのを見かけます。
郊外へ行くと台湾の風物詩といっていいかも知れないあの、思いっきり露出度の高い檳椰小姐(ビンランシャオジエ)を見る事ができます。

それでは、皆様よいお年を、私のオバカな文章を読んで下さってありがとうございます。
来年が皆様にとって幸せな年でありますように。
「台北もしくは私の街角デジカメ倶楽部」 会長 三宅健司

ケルン・コンサート

●ジャズピアニスト、キースジャレットのケルン・コンサート。
何の説明の必要も無い名盤ですね。1975年、ケルンでのコンサートですってそのまんまか?
●おそらく、ジャズファン以外に最も有名なジャズのCD(レコード)ではないでしょうか。念のため説明しますと、これはキースの完全な即興演奏なんですね。凄いですね。いわゆるジャズのアドリブとは違うんですね。コード進行もテーマもリズムも一切、決められてないまま、ピアノの前に座りその時の気分次第で、曲を作りながら弾いていくという、恐ろしい(恐ろしくはないけど)演奏なんですね。
●このCDの中で特に人気が高いのが「パート1」、特に最初の数分間、息をのむような静謐で叙情的なピアノの音に心を動かされない人はいないでしょう、(いや、いることはいるでしょう)
●あまりに、美しすぎるメロディのオンパレードに、おセンチとか言う人がいるのも、わからないでもないウルトラロマンチックな演奏ですが、やはり一家に一枚の常備品です。未聴の方、ジャズに興味ないって方に是非聴いていただきたいCDです。
●信頼のECMレーベルだし、もちろんジャケットもこれ以上無いシンプルさがかっこ良いですね。
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●というわけで、今日はワタシがキースに挑戦します。

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●演奏後のキースにインタビューしてみました。気さくな方のようですね。なんちって。
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かつらの一部を切ってヒゲを作ったので非常に不自然、これじゃあグルーチョ・マルクスのヒゲじゃん。

●今日は、先日のビル・エバンスほど顔が見えないのが救いですね。でもキースファンが見たら怒りそうですね。ごめんなさい。

うちのじいさんのほら話–その3

●うちのジジイは歩いて通える工場に勤めていた。
そこの経営者が、台湾人だか中国人だか憶えてないが
とにかく、日本語がそれほど流暢でないアジア人だったらしい。
●その工場で(たしか布団関係の工場)で女性工員が不足してたので
工場の近く、あちこちに張り紙を貼ったそうだ。
●そんで日本語が達者でないから、『女性工員募集』と
書くべきところを『女欲しい』と買いたそうな。
それを見た、近隣の女性たちは皆気持ち悪がって
工場に近寄らなくなった。というのが大筋の話。
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●子供の頃は、面白みもよくわからないし、「ふ〜ん」て
聞いてたが、今考えると、そんなわけないだろうが。絶対、ウソ。
しかも小学校低学年のワタシに、何がおもしろくて
そんな、くだらない、ほら話ばかりしてたんだろう。
ほんとにヘンなジジイだった。

昨日のポスターって…

●ほんと、コメントにあるように耳とひげ、塗り忘れですね。アハハ。
そんで、手書きとは言え、投稿者の情報によるといろんな工場に配布されている様なので、台湾のいくつかの工場には、この一連のポスターが貼ってある、ということなのでしょう。工場関係者の間では密かに有名なキャラだったりして….名前とかついてないかなあ。
●こんな事まで注意しなければ….というコメントで思い出しましたが、
映画館の中で放映されるCMってあるでしょ。
日本だと、「象って大きいですね」…..中略…..「給料の○か月分が目安です」とかってやつ。
台湾でも、映画館でCM流れるんだけど、公共のが多いんですよ。
そんで、一番印象的だったのが、『トイレを使ったら次の人の為に流すのをわすれないように』って。(しかも大の方のことを言っていたようだ)
●おいおい、ここは小学校かと思いましたが、ひょっとしたら、こういう注意が必要なのかもしれませんね。ちゃんちゃん。
●コメントにリバーダンスのことが書かれていました。テレビで観ましたが、以前からのアイリッシュトラッドファン(しかも、ひねくれオヤジ)としては、なんかちょっとアレです。正直言って楽しめませんです。こういうのでは。もっと伝統的にやっておくれよ〜と思っちゃうです。
アイリッシュダンスを初めて観たのは、チーフタンズの来日公演、10年以上前のことです。初めて観た伝統的なアイリッシュダンスは、感動ものでした。ゲストは忌野清志郎でした。今は亡きピアノ、ハープ担当のデレク・ベルもピアノソロで、笑わせてくれました。
●アイルランドといえば、最近買ったCDでお薦めなのが、
『フランシス・ブラック/ This love will carry』2枚組のベストCDです。
日本では、お姉さんのメアリー・ブラックほど知名度は無いと思いますが、
マニアの間ではフランシス・ブラックの方がずっといいぞ、という声も
あるようです。私もいままで聴く機会がなかったんですが、
このCDいいですよ、「アイルランドってどこ?」「トラッドって何?」
って人にも、お薦めです。聴きやすく、だからといって個性が無い訳でなく、
アメリカナイズされてるようで、そうでない。(←わかんねえよ)
(ワタシって説明下手ですね、ブログを始めてつくづくそう感じました)
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ワタシ「アシスタントのミミ君、撮影だよ手伝いなさい]
ミミ「うるしゃいな〜もう、zzzzzz…」

●要するに、耳に心地よいフォーク調の曲が大半ですが、アメリカン・フォークとは
少しニュアンスが違うんですよ。アイルランド特有の楽器もさりげなく使われ、
何て言っていいか分からないけど、アイルランドの草の匂いがするです。
ってところで、だいたいわかりましたか。
「曲良し、歌良し、アレンジ良し、演奏良し」。聴いた事無い人はすぐ「買う」のが吉です。
しかし、日本盤が出てるかどうかは、知らん。各自調べてクレヨンはペンテル。アハハ。
●余談ですがお姉さんのメアリー・ブラックの大ヒット曲「ノー・フロンティア」
いや〜ほんと、何度聴いてもしびれる名曲ですが、家でこの曲を聴いていると
さびの最後の部分「〜〜〜in your eyes」のところで、かならず妻(三宅真実子)が
今、飲尿(インニョウ)って歌わなかった?って言うんですよ。
この人の、ギャグセンスには、本当に弱ってしまいます。
おしまい。ちゃんちゃん。

実は昨日の続きがまだあるんです….

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おやっ、昨日とタッチが違いますね。
それと、これ工事中でも工場でもなくて、
裏庭に柵をつくってるおっさんでしょ、どう見ても。
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不良っぽくていい味出してます。
が、こいつ、わざとケガしようとしてるとしか思えないぞ。
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作業場は清潔にしておかないと、『滑って転んで大分県』ってやつですね。
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こいつら、ただのアホでしょうが。

●いや、今日も堪能させていただきました。イラスト担当は何名かいるようですね。
個人的には、1枚目を描いた人の他の作品も見てみたいですね。
●あと、今さらですが、文字が全部手書きなんですね。
やっぱ、アートにコンピュータなんぞ使っちゃいけませんやね。
このへんのアンダーグラウンドな感じを出すには、全て手書きですね。
デザイナーのはしくれとして勉強させていただきました。

「台北もしくは私の街角デジカメ倶楽部」第7回

今日は、いきなり凄いですよ。
けっこう前にいただいたんですが、
もったいなくて後回しにしてました。
とある工場に張ってあるポスターです。
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いかがでしたか?
かなり強烈ですね、もちろん作業の安全を促す目的で描かれたものでしょうが、
朝、作業前にこのポスターを眺めてたら、仕事イヤになっちゃいませんか。
気の弱い人は、びくびくしながら働くようになったりして……。
このポスターは、1カ所の工場のものではなく、いろんな工場に
配布だか販売だかされているようです。
1枚目の人、作業員っていうよりヤクザ….ですよね、どうみても。
2枚目は怖過ぎです。作業場の横にこんなの張られたら思わず、ああ〜って。
出っ歯強調し過ぎの作業員はまだ、子供じゃないですか?
それよりも、指がちぎれてなんでピースサインしてんだよ〜。
「これぐらい、どうってことねえよ」のピースサインですかね?
3枚目は運転手の目玉に注目してほしいと思います。
3枚の連作ポスター、安全喚起の目的を通り越し、現代アートの領域に踏み込んでると言って良いでしょう。ワタシの会社もポスターを作ったりしますが、参りました。是非一度こういうのを作ってみたいです。こういう仕事ならただでも引き受けたいですよ。
もちろん特選ですね。カレンダーお送りします。
おまけ日記

最近、アレサ・フランクリンの「1960〜65コロンビアイヤーズ」ってCD(2枚組ベスト)を毎日のように聴いています。良いですね。どなたかソウル(韓国のソウルじゃないよ)に詳しい人いらしたら、アレサ・フランクリンのお薦め教えて下さい。
三宅デザインオフィスのお荷物社長、
台北もしくは私の街角デジカメ倶楽部会長 
後、三年で五十歳 フエ〜の 三宅健司