日曜の夜、気分転換にCDショップに行ったんですよ。
どうしても欲しい女流チェロ奏者のバッハ無伴奏チェロ組曲のCDがあって。
バッハ無伴奏チェロ組曲。
もちろん皆さんご存知ですよね。
聴いたことが無い?あらあら。
一生に一度くらいは聴いてみてくださいよ。
ワタシはこの曲のCD10種くらいは持ってますよ。
全然たいしたことないけど。
まあ、それで、タクシーに乗って(タクシー安いんでばんばん乗ります)台北駅斜め前の三越の裏辺りに行ったわけですよ。
iPodで(ヘッドホンはAKG-k450)巨匠フルニエの弾く無伴奏チェロ組曲1番を聴きながら、タクシーに乗り込み、行き先を告げます。
ワタシ「運転手さん、悪いけどラジオは消しくださ〜い」
CDを買うこと自体がひとつのイベントですからね。
バッハで気分を高めます。
と、タクシーの運ちゃん、一旦は音を小さくしたラジオのボリュームをまた少しあげて、なんかにやけてる。何?
運ちゃん「兄ちゃん日本人だね、だろ、あーやっぱりね、これ日本の歌なんだけど、聴きたい?」
ワタシ「不要謝謝」(ブーヤオシエシエ)(ノーサンキューの意)
運ちゃん「でも、ちょっとだけ聴く?」
ワタシ「いや、本当いいから、切ってもらえますか」
運ちゃん「ほんのちょっとで良いからさ〜」
凄く申し訳なさそうに、ほんとちょっとだけ頼むよ〜って感じ!
で強引にボリュームをアップ!!!
なんだよ、このど演歌、
「ヤ シ ロ ア キ…知ってる?」
ワタシ「あー、知ってますよ、有名な歌手ですよ。」
♫あめあめ、ふれふれ、もーとふれ〜♫
ワタシ「あー、聴いたことありますよ〜、ふるい曲じゃない、20〜30年前くらいかな」
運ちゃん、もう顔をくしゃくしゃにして喜んでるよー、どうしよ〜。
運ちゃん「そうそう、良い歌だよね〜、良いよね〜」
って運転しながら、後ろを何度も振り返る。
ワタシ「危ないから、前見てくださいね!!」
運ちゃん「そうかそうか、兄ちゃんも好きか? ヤシロアキ」
別に好きって言ってないよ。もう。
しかもどんどんボリューム上げてるよ、全く。
しかも絶対あんたより年上だよ、ワタシ。
兄ちゃんじゃないよ、別に良いけど。
やっと歌が終わったと思ったら、
運ちゃん「次の曲はねー〜」
えっ、まだあんの?
運ちゃん「これは、テレサ・テン日本でも有名だろ?」
ワタシ「うん有名ですよ、あー多分聴いたことある、これも古い曲ですね」
運ちゃん「あー、テレサテンは42歳で亡くなったんだよ」
ワタシ「へえー、そんなに若かったんですか」
運ちゃん「タイでね、死んじゃったんだよ」
ワタシ「へー、可哀想ですね」
なんで亡くなったんでしたっけ、病気でしたっけ?
って思わず口に出そうになったけどもちろん止めた。
話が終わらなくなるに決まってる。
運ちゃん、もう凄いしんみりして聴き入ってるよ。
もうボリュームを下げてもらうチャンスは完全に無くなったみたいだ。
結局、八代亜紀とテレサテンを交代で数曲聴きながら、
運ちゃん「八代亜紀は最近太ったろう? なんでかな?」
ワタシ「そんなの全く知らないっす」
とか、全く意味のない会話をしながらCDショップへ、
音が大きすぎて、頭が少しがんがんする。
頭の中は、バッハじゃなくて、
♫あめあめ〜ふれふれ〜、も〜とふれ〜♫
台北で数少ないクラシック専門のCDショップの中に入り、
「あれ、今日は何のCD買いに来たんだっけ?」
演奏者の名前を思い出すのに5分くらいかかった。
しかも売り切れで入手出来ず。
ちくしょ〜。
テレサ・テンは確か喘息で亡くなったのですよね~
kazutoさん
喘息で亡くなったりする事もあるんですか。
42歳じゃね、早過ぎますね。
ミミパパさんこんばんは!
バッハの無伴奏チェロを10種も持っているのは、パパらしいですね~
それにしても「演歌責め」お疲れ様です(笑)
タクシーの場合、「仕掛け」はすべて運転手側にあるので、もうお気の毒としか・・・。それにしても懸命に回避しようとしている姿が笑いを誘い、いやお気の毒様です。
ちなみに「クラシック専門のCDショップ」ってどこにあるのでしょうか。あの辺予備校が多いせいかポップス中心の店が多いような気がするのですが。
無伴奏チェロで良く聴くのは、フルニエとビルスマ(古楽器)です。一番のプレリュードって最も有名だけど、演奏者の癖がわかりやすいですよね。このプレリュードの演奏が好きじゃないとCD買う気が失せちゃうんですよ。スピード設定とかね。
ロストロボービッチとか試聴したけど、落ち着きの無いプレリュードであまり好きになれない。マイスキーの二度目の録音のプレリュード、もう冗談にしか思えない、にゃにこれ、バッハじゃないでしょって感じです。ヨーヨーマは、演奏家である以前にビジネスマン過ぎて、聴く気がしない!
masahiroさんの好きな演奏はありますか?
クラシック専門店はね、あの裏通りの真ん中あたりかな、
YMCAの正面辺りに本屋が出来たんです。その脇の階段を上って2階です。大衆唱片だったと思います。チェーン店なんだけどここだけクラシック専門なんです。狭いワンフロアーだけど、マイナーレーベルがそろってるんで、良いですよ。
最近は誠品書店もクラシック減らしてるし、ちょっと寂しいですね。
日本はアマゾンやHMVで何でもかえて良いなあ。HMVのサイトは情報の質高いですからね。見てたら欲しくなるCDがいっぱいあります。
ミミパパさんこんばんは!
僕が聴いているのはやはりフルニエ(1960年録音。US輸入盤)です。演奏が典雅で美しい。重心が低く、高音部は軽やか。ちょっと大きめの音で、前のめりで聴いてもいいし、ボリュームを絞って、寛いで聴くのもよし。文句なしです。
この組曲、いっぱしのチェリストならみな録音に挑戦するようで、発売されているCDはまさに玉石混交。その中で2度、3度とあたりを引くためには、かなり修行が必要なのでは。わたしはなかなか食指が動かないです。だから、もし次に買うのであれば、同じフルニエの別の時代の録音からということになりそうです。
ヨーヨーマの感想笑いました! 確かに彼はビジネスマンですわ。しかもそうとう優秀。スペシャリストというよりゼネラリストです。
三越裏、訪台したらたいてい行くのですが気がつきませんでした。10月に行く予定にしていますのでのぞいて見ようと思います。
その際、三宅さんとこにもおじゃまにならん程度に顔出させてもらいますのでよろしくお願いします。
フルニエ良いですね。ウチにあるのと同じみたいです。もう1種あるんですか?聴いてみたいな。
先週買おうと思ったのは、オフェリー・ガイヤールという人の二度目の録音です。
http://www.hmv.co.jp/en/news/article/1104190057/
動画
http://www.youtube.com/watch?v=poCw2CCrfzA&list=PL74D22B65E715653E&index=1&feature=plpp
たまたま動画を見て、テンポの揺れが気持ち良くて欲しい!と思ったんですよ。
ミミパパさんこんばんは!
フルニエ、1958年のライヴ録音盤と、1976年スタジオ録音盤があるようですよ。個人的には晩年のものが聴きたいです。が、行き当たりばったりの中古CDめぐりなもんで、まだお目にかかったことがないです。やはりいいものは手放さないのかも。今もっているのは輸入盤を新品で安く買いました(笑)
ガイヤールの動画見ました。エンドピンなしのまたはさみで大変そうです。心持ち自分が思っているよりテンポが速いかな。こりゃ好みの問題ですね。手に入れて聴かれたら感想UPして下さい。
フルニエ1976年スタジオ録音盤〜
WOW、そんなものが…
欲しいです!!
三宅社長さんへ
わたしの持っているフルニエの無伴奏チェロは、
1961年ハンブルグで録音、ドイツからの輸入版のようです。
いつ買ったんでしょうね~。
覚えていません。加齢のせいでしょうか。
演歌タクシー、ありますよね!
たまに行く日本料理屋さんは、わたしたちが行くと、
老板にゃんが、「サビース!サビース!」と言って、
森進一をかけてくれるんですよ。
あれはどうやらサービスのつもりみたいですね。
こんばんは、多分それは61年ハンブルグ出版の意味で録音はワタシやmasahiroさんのと同じだと思います。
>>いつ買ったんでしょうね~。
ってまあ良くある事ですよね。
>>老板にゃんが、「サビース!サビース!」と言って、
森進一をかけてくれるんですよ。
って、いるあいだずっとですか?
ちょっと嫌だな。
タクシーもね、ワタシが日本人だと判ると
すぐにラジオからCDの演歌に切り替えてくれる運ちゃんが
いるんだけど、あれってサービスのつもりなんですよね。
申し訳ないけど、なるべく消してもらってます。
製品書店に澤野工房のCDがたくさん入荷さてましたよ。
きょう3枚ほど買ってきました。そのうち紹介しますね。
三宅社長さんへ
あ、ホントだ。
1960年12月録音と書いてあります。
ハノーファーのベートーベンザールでの演奏みたいです。
フルニエさんって、奥さんが日本人だったみたいですね。
奥さんが日本人のチェリストって
他にもいたように思います。
誠品のサイトで澤野のCDが買えなくなっていましたが、
復活してくれるとうれしいなあ。
CDのレポート、よろしくです!
>>フルニエさんって、奥さんが日本人だったみたいですね。
そうなんですか?
誠品ってサイトで注文出来るんですか?しらなかった。
でも出かけて気分で色々買うのが好きなんで、まあ良いや。
良いの結構ありましたよ、紹介しますね。