澤野工房物語

澤野工房の澤野由明さんの本が出ました。面白くて、一気に読みました。どうして大阪の履物屋がレコードやCDを出しているのか?誰も知らないようなヨーロッパのアーティスト、しかも非常に質の高いピアノトリオが揃ったアルバムを制作できるのか?そんな疑問に答えてくれるジャズファンにはたまらなく面白い本です。

私は、時々日記に書いてるように、澤野工房のアルバムのファンなので、ミュージシャンの話も大変面白く読みました。私がどれくらいファンかと言うと、↓これくらいです。

 

見つかっただけでこれだけありました。多分、もう数枚はあると思います。澤野工房のCDって、ジャケットがアクリスケースではなく、デジパックなのも嬉しいんですよね。LPで欲しくなるようなジャケットも多いですね。

台湾でも誠品書店で売っているのですが、最近はあまり新しいものが入荷されないので、日本からHMVやアマゾンで買っています。(今も数枚注文しています。)台湾でももっと売って欲しいですね。

まずは、アトリエ澤野シリーズ(ASシリーズ)の聴きやすいピアノトリオから、始めましょう。って言ってもたくさんありますからね、いろいろ試聴してくだされ。

https://www.jazz-sawano.com/collections/as-series

今読んでる本、これから読む本

フロスト警部主役のミステリー「フロスト始末」を読み終えました。もう最高です。しばらくして再読したいです。

今読んでいるのは、ロバート・クレイスの「約束」。

前作の「容疑者」がすっごく良かった。犬好きの人にはたまらないミステリーでした。

猫派の私も参りました。その続編ということなので、期待して読み始めたところです。

前作「容疑者」はそれぞれパートナーを失った警察官と警察犬の物語でした。

途中、警察犬(雌のジャーマンシェパード)の一人称の文章もあるのですが、そういうのって子供向けっぽくなりがちと思いきや全くそんなことなくて、骨格の太い立派なミステリーになっていました。未読の方は是非。

後はミステリーファンにはおなじみの、マイクル・コナリーのボッシュシリーズとリンカーン弁護士シリーズ。

両方シリーズ全部読んでます。

後は、これもファンが多いジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ「ゴーストスナイパー」。故児玉清さんも熱心なファンでしたよね。

今回の相手はゴルゴかにゃ? 楽しみですね。

フロストと「New Tomorrow」

もうすぐ夜中の12時になりますが、ミステリー「フロスト始末」が面白くてやめられず、ずっと読んでます。結構分厚い上下巻の文庫ですが、もっと長くても良いからって感じ、もったいなくて読み終えたくないです。

ストーリーもさることながら、主人公のキャラクターがずば抜けて面白い。フロストって冴えないオヤジ警部なんですが、喋れば下品なセリフばかりで、ニヤニヤしっぱなしです。
ストーリーは、一応メインの事件はあるものの、他の事件が次から次へと発生するし、フロスト警部の推理が的中しなかったり、脇役の役ただずな署長達のせいで、余計事件がこんがらがったりとストレートには進みません。と言っても全く読みにくくはないです。下品な冗談も上手く日本語に馴染んでて、わざとらしくもなく、非常に読みやすいです。きっと翻訳の方、上手なんでしょうね。

それはさておき、このところ数日のBGMは、スコットランドのシンガーソングライター、ドギー・マクリーンの「ニュー・トゥモロウ」というアルバムです。これが良いんです。タイトル曲を始めじわっとくる曲ばかりです。


Dougie MacLean 「New Tomorrow」

ドギー・マクリーンといえば、スコットランドでを代表するシンガーのようです。名前は知ってましたが、最近初めてCDを買いました。
ニューアルバムの曲は動画が見当たらないので、ドギー・マクリーンの最も有名な曲「カレドニア」をリンクしておきます。カレドニアっていうのは、スコットランドの古い呼び名だそうです。歌詞もスコットランド(カレドニア)への郷土ラブがあふれる内容で、スコットランド国歌の候補にもなったそうです。

Dougie MacLean – Caledonia

本当にいい曲ですね。スコットランド行ってみたくなりますね。

 

驚異の早仕舞い

昨日、今日と、なんと驚いたことに午後6:30過ぎに仕事が終わって、皆んな帰ってしまったのだ。

いや’、要領よく早く仕事を終えて帰るのは非常に良いことなのだが、私たちデザイン会社はなかなかそう上手くいかないのが常だ。普段は大体10時頃、遅いと11時過ぎることもある。全員がそんな時間まで残業してるわけじゃない。一応デザイン部門はなるべく交代制で残業しているのだ。営業もそれぞれの仕事があるので、遅いときもあれば、早く帰れるときもある。だけど私と真実子は大抵最後の一人が帰るまで、会社にいる。なので帰るのは大抵10時を過ぎてから。

それにしても、デザイナー達も営業達も全員揃って6:30に仕事が終わるなんて、1年に1回くらいしかないかも。

真実子が日本に行ってるので取り残されたのは私一人。私も特別急ぎの仕事がないので、帰ることにした。なんだけど、何か落ち着かない。こんなに早く帰っって良いのだろうか。なんか学校をサボっちゃった学生の気分。悪いことしてる感じ。 えーと、帰って何しよう。この調子では仕事を辞めて引退すると、することがなくてボケちゃうパターンだ。もっとリラックスしていい加減に生きないと。

そうだ、本を読もう。先週買ってまだほとんど読んでない、フロスト警部シリーズ最終作「フロスト始末」。これが最終作だなんて、さみしい。

ミステリーファンに絶大な人気があるシリーズなので、読んだ方も多いと思いますが、未読の方は是非。抱腹絶倒の警察小説です。鬱も吹っ飛びます。

というわけで、フロストを読みながら、ジャズを聴いて、時々ミミを撫でたりして、楽しい夜を過ごしています。残業しない生活って、こんなに時間あるんだ〜 癖になりそう。

こち亀全巻って、やっぱり凄い量だね。

 

 

このあいだ、漫画全巻ドットコムで、「こち亀」195巻(中古)を買って取り寄せたんです。
毎日仕事が終わってから、1巻か2巻読んでます。
IKEAで買った新しい本棚に試しに入れてみたら、
ほとんど、いっぱいになってしまった。
あらあら!

 

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ロードサイド・クロス

翻訳ミステリファンには、何の説明もいらないでしょう、アメリカのミステリー作家、J.ディーヴァーの「ロードサイド・クロス」が文庫になったので、週末に一気読みしました。
毎作、外れがないっていうか、マンネリ化することなく、面白くてやめられない、しかも進化しています、驚異的ですよね。

J.ディーヴァーといえば、科学捜査の天才、四肢麻痺のリンカーン・ライムシリーズが有名です。本作はそのシリーズから派生した、人間嘘発見器、キネシクスのオーソリティ、キャサリン・ダンスを主人公としたシリーズの2作目です。

どんでん返し職人とも呼ばれるくらいですから、私たち読者は、うーん、そう思わせて、きっとこう来るななどと、少しかまえて読むんですが、毎回、えーそうなの!!! と作者の術中にハマってしまうんですよね。

ところで、この本ですが、ネット上の匿名性がもたらす噂の拡散による「いじめ」や仮想現実とリアルな世界のあやうい境界線、みたいなことが重要なテーマとなっています。そういうテーマって少しネガティブっていうか暗い側面もあるんですが、ディーヴァーはあくまでエンターティメント職人、暗い作風ではないのでご安心を。

小説中には人気のブロガーが登場して、その中での掲示板が事件に絡んできます。でね、小説中にちゃんとURLが載ってるんですよ(もちろん架空のサイトのね)。でも、実際にコンピュータでそのURLを打ち込むと、そのサイトが現れるんですよ。このフィクション小説のために作られたサイトなんですよ。

さすが人気作家、やることが違いますね。ここまでやるの?と感心しました。

http://www.thechiltonreport.com/html/june26.html

このページの後半に事件に関する書き込みや、ご丁寧に写真までも載っています。

日本の匿名掲示板も独特の単語や、わざと誤字を当てた言葉などが頻出し、慣れないと意味がわからなかったりしますが、アメリカもどうやら同様のようです。

〜is a total phr33k 
〜は完全にいかれてるよ(phr33kはfreakのことだそうです、eを3と綴るんですね)
ch33pはcheep
その他、わざと more を moar、 source を sauce と綴ったりするそうです。

さて、下巻に出てくる文章の一部です。意味わかりますか?(もちろん本の中ではちゃんと翻訳してあります。)

u r d3ad
3v3ry 1of u

ちゃんとした英語も分かんないのに、こんな文章、意味不明ですね。意味を知りたい人は、本を買って読んで下さい。
1作目から読まなくても、楽しめると思いますよ。(もちろん1作目「スリーピング・ドール」から読めば更に楽しめるんですが)

※したの動画はこの小説のCM(映画化されたわけではなく小説のCMです、アメリカの人気作家って凄いですね!)

土曜の夕方、

台風の雨もおさまったので、SOGOのジュンク堂へ、注文していた本を取りに行きました。
amazonで注文した方が速いし、ウチまで届けてくれるので便利なんですけどね。

値段は、安い本かとか冊数とかでアマゾンが安かったり、ジュンク堂が安かったり、なんです。
なんですが、このところ考えちゃいます。

リアル世界の本屋さんがどんどん減ってきてネット書店のシェアが上がれば上がるほど、ワタシ達本好きの人間が困るんですよね。

●便利だからアマゾン(交通費いらない、なんでも手に入る、速い)
    ↓
●町の本屋さんが減る、大手の書店でも売れにくい本は置かなくなる。
    ↓
●本好きの人たちの日常がつまらなくなる。(近所に本屋がなくなる、大きな書店も品揃えが悪くなる)
    ↓
●仕方ないから、本はアマゾンで注文する。
    ↓

これでは、もう勝負は決まっているんでしょうが、ワタシとしてはやはり本屋の中をぶらぶら歩いて、

「へー、こんな本があるんだー、こりゃまた驚いちゃったね!」などどブツブツ言って、近くくにいる女子高生に妙な目で見られながらも、いろいろ本を手に取ってみて、帯の文句を口に出して読んで、装丁をじっと眺めて、本の重さを手に感じて、表紙の紙の手触りを確認しながら、これ高いけど買っちゃおうかな!

って瞬間が一番楽しいんですよね。
そうじゃないですか?

アマゾンのようなネット書店だけでなく、これからは書籍ダウンロードも増えるでしょうし、
リアル世界の本屋さんは、ますますつらい時代がくるんでしょうね。

というわけで、なるべく本屋さんの店先で注文して買うのが良いのかなあ、と思ったりするわけですが、これって意味のある行動なんでしょうか?