3月11日 その2

 

昨日の続きです。

市立病院を見学した後に、今度は私立病院へ連れて行ってもらいました。

 

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ここは、学校が併設されてる私立の総合病院。

清潔で、医療設備も整っていますが、医療費が高く、経済的に恵まれている

人達しか利用できないと説明されました。

少し前に見学した市立病院の喧騒が嘘のように、ここの院内は、広々としていて

静まり返っていました。

私の先生たちはいずれもここの学校の卒業生で、この病院で働きながら授業を

受けていたそうです。

 

日本は健康保険で、だれでも、ほぼ同じような医療サービスを受けることが

出来て、それが当たり前だと思っていたのですが、国によっては、まったく

事情が異なるのですね。

2つの病院を見て、日本人は幸せだなと痛感しました。

 

以上が前置きです。

病院を見学したあとの、先生たちの話の内容がとても印象的だったので、

紹介します。

 

「こういう病院で治療を受けられる人は、幸せです。でも、だれもが、

こんなサービスを受けられる訳ではありません。私達は、今でこそ、

少しは余裕ができたけれども、小さいころは、食べ物も十分でなくて、

大変でした。そして、今でも苦しい生活をしている人がたくさんいるのが、

フィリピンなのです。MAMIKOさんにそのことを知ってもらいたいのです。

でも、私達は貧しい国に住んでいますが、それでも、日本に大きな

地震が起きとき、日本の人たちのために、僅かですが寄付を行いました。

誰かの役に立てるというこは嬉しいし、また誇らしくも思います。」

 

だいたい、こんな内容でした。

日本に贈られた善意の中には、フィリピンの若い人たちの気持ちも

入っています。そう考えると、いままで漠然としかイメージできな

かったフィリピンからの義援金が、さらに重みのあるものにな

りました。

震災から3年経っても、まだまだ不自由な生活を強いられている人、

心の傷の癒えない人など、苦労されている人達がたくさんいらっしゃると

思いますが、どうかこの苦境を乗り越えて行ってくださいと思うと同時に、

関係者の人たちに、大切な義援金を、被災者の人たちの為に有効に役立てて

欲しいと強く願っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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