前回の続きを

書こうとおもったのですが、書きたい事を忘れてしまいました。
ので、個人的名場面の続き。
フランスの犯罪映画、アラン・ドロン主演、ジャン・ピエール・メルヴィル監督のの「サムライ」。
凄いタイトルですが、良い映画です。
トレンチコートにソフト帽に身を包んだ、アランドロンのかっこよさ。
男でも憧れた人が、多いのではないでしょうか。
何となくドロンが、トレンチ・コートのイメージがあるのは、
この映画からだと思います。
後に日本のテレビCFに出演したドロンも、最初のバージョンでは確かトレンチコートを着てソフト帽をかぶっていました。
最初は「オレはマヌカンじゃない」とコマーシャル出演に難色を示していたドロンも、CFの出来に満足したようです。そして、「オレのこのトレンチコートのイメージを作ったのは、メルヴィル監督だ、だから彼にこのフィルムを送ってくれ」といったそうです。
なんと義理堅いじゃないですか。男の美学ですね。
この映画でワタシの良く覚えているシーン。ドロンが自分のアパートに帰る。彼は部屋で小鳥を一羽飼っている。その小鳥の鳴き声がなんとなく、いつもと違う事に気がつく。それで、彼の留守中にだれかがこっそりとこの部屋にはいってきたことを感じ取る。おそらくは盗聴器をしかけられたのだろう。
数分間続くこのシーン、全くセリフがありません。鳥の鳴き声だけが、断続的に聞こえて来ます。かつて映画にこんなに長くセリフの無いシーンがあったでしょうか?(多分あるんでしょうが..)。初めてこの映画、このシーンを見た時の驚き、全くセリフが無いにもかかわらず、観る者を引き付けて離さない不思議なシーンでした。
またもう一つのシーンはドロンが地下鉄で追われ、その尾行をまくシーンです。駅に着いても全く電車を降りる気配をみせず、しかしドアが閉まる瞬間、素早い動作で外に逃れる場面。今時の映画ではよくあるシチエ−ションかもしれませんが、とにかく緊張感がとぎれないかっこ良いシーンでした。
同じメルヴィル監督、アラン・ドロン主役の「仁義」。凄いタイトルです。これは「サムライ」のヒットにあやかった日本だけでのタイトルでしょう。原題はたしか「赤い輪」という意味のフランス語だったと思います。
イブ・モンタン演じる元刑事にして射撃の名手。今はアル中です。彼がアル中特有の幻覚を見るシーン。たった数分のシーンで、モンタンの心中、アル中の悲惨さを、これまた全くセリフ無しであますところなく観客に観せてくれました。
この場面だけでなく、この二本の映画。これまでに観た映画の個人的ベストテンに入ると思います。メルヴィル監督のほんとうに丹念な映画作り。なんという映像美。これぞ男の美学です。
といってもこの二本、わたしが中学生の時に観た映画です。同じ頃、メルヴィル監督、ドロン主演の「リスボン特急」も封切り時に観ました。これはドロンが刑事役ということもあって、先に上げた二本よりはインパクトが少なかったようです。それでも、上映されている期間にひとりで何度か観に行った記憶があります。
※ドロンのCFのエピソードなどは、おそらく中学生か高校生の頃、読んだ「キネ旬」のメルヴィル追悼特集号なかに書いてあったことだとおもいます。もう30数年前の記憶なので、思い違いもあるかもしれません。それ以外の事も、ネットなどで正確な情報を調べて書いているわけではありません。面倒だしそういうの嫌いなので…。すみません。
というわけで、ちょっとオタッキーな、ほんとに個人的思い入れの名場面でした。
ほとんど共感は得られないかもしれませんが、個人的名場面とはそんなものかもしれません。
どうせ誰も読んでないとは思いますが、かまわず、次回に続くです…

前回の続きを」への3件のフィードバック

  1. 高級ブランド品ショップhttp://www.allofitem.com。人気ブランドのアイテムを数多くそろえています。ナイキ(NIKE ),アディダス (ADIDAS) ,UGGブーツ,ニューバランス(NEW BALANCE), ティンバーランド,コンバース(CONVERSE), プーマ(PUMA),D&G,などブランド品が激安価格!ブランドバッグが全アイテム衝撃価格。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。