2010年に買ったCD、ベストスリーです。
新譜なんぞほとんど買ってない。既に歴史に残る名盤みたいなCDも結構買ってるし、最も一年間でよく聴いたCDを挙げます。
第1位
ソウルジャズです。
デヴィッド・ニューマン。サックスの人です、テナーもアルトも吹きます。フルートもいけます。今回初めて聴きました。60年前後にレイチャールズのバンドにいた人です。バンドに在籍中、レイチャールズの監修によりソロでビューしたそうです。
で、このお勧めCDは1970年の録音。
David “Fathead” Newman / Captain Buckles
2枚のLP音源が1枚のCDに収まったいわゆる、2in1っていうやつです。
Captain Bucklesの方が断然お勧めです。一枚ものも出ているようです。
写真の左上の方、浮き輪の中に顔があるジャケットです。
今まで、こういういわゆるソウルジャズはほとんど聴かなかったんですよ。
ジャズといえば、4ビート。エレキベースなんてもちろん使っちゃダメ。まるで大橋巨泉みたいなコンサバだったのですが、オルガンジャズを聴いていくうちにどんどん、ソウルっぽいジャズから、ほとんどソウル、みたいなのまで聴くようになり、電気もまあ良いじゃん、と思えるようになりました。
そうなふうに聴くジャズの幅が少し広がったのですが、一番衝撃を受けたっていうか、好きだったのが、上記の「David “Fathead” Newman / Captain Buckles」です。
1曲目のタイトル曲から、かっこ良い、かっこ良すぎる!
ソウルフルなリフからニューマンの吹くテナーサックスソロの入いる瞬間、もうゾクゾクきてしまう。ソウル界とジャズ界をまたにかけた人なので、エモーショナルな表現もジャズっぽいアドリブもどちらもかなりいけてます。
2曲目のフルートの黒っぽい表現力!フルートでこんなにもアーシーでブラックなソロを吹く人がいるなんて!!!!! トランペットのブルーミッチェルのソロもかっこ良いことこの上ない。うねりまくるエレキベースも素敵だわ♡
そして問題の3曲目、初めて聴いたときは不覚にも涙が……じゃなくて、思わず吹き出してしまいました。
ビートルズ(ジョージ・ハリソン)のヒット曲「サムシング」のカヴァーです。アドリブ全く無し、歌のない歌謡曲、演歌風!!こぶしのきいたサックスが泣きまくる、絶叫しまくる。ソウル畑ではこんな演奏もよくあるのか知らないけど、惜しみなく感情移入したエモーショナル一発のサックス。
でもまた、これが癖になるんですよ。純粋なモダンジャズばかり聴いている方には、慣れないかもしれませんが、5回も聴けばこの世界から逃げられなくなるかも、です。
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アマゾンで一部が聴けます。
他の曲も良いのですが、まずは3曲目までを試聴してください。
ミミパパさんこんばんは~
さっそくアマゾンで視聴しました。ちょっとしか聴けないのが残念ですね。
この手の音楽、ジャズほど重くなく、かといってポップスほど軽くもなく・・・。この時代特有なんでしょうか。イーストウッドの70年代前半の映画挿入曲のイメージが強いです。
個人のアドリブよりも全体的な調和のよさで聴かせるというか。そのかわりはまると、いつでもとっぷり気持ちいいところに連れて行ってくれそうです。
デヴィッド・ニューマンさん、多芸ですね。「I Didn’t Know What Time It Was 」なんかソプラノで吹いているように聴こえます。
ここいらあたりになると僕には新分野開拓です。またいろいろお教えください。
ワタシも、最近までこういうの全く聴いたことなかったんですよ。
オルガンジャズを聴くうちに、なんかエスカレートしてきたんですよ。
ジャック・マクダフと一緒にやってるヒューストン・パーソン(サックス)もすっかりファンになりました。