今日の夜は誠品書店地下のラーメン。
台北に進出した日本の店らしい。ニンニクたっぷりで美味しかった。こうして日本とほとんど同じようなレベルのラーメンを食べられるようになったのは、私たち台北に住む日本人にとってはたいへんうれしいことだ。
そういえば以前、うーん、10年前くらいだろうか、台北でラーメン屋がほんとにあちこちにに出来た時期があった。その頃凄いラーメンを食べたことを思い出した。注文したのは「シーフードラーメン」。おそらくラーメンの上にエビとかが載ってるんだろうくらいに想像してたんだけど。
出てきたものが、なかなか想像を超えたものだった。まず麺がなんと、そば。もちろん本格的な手打ちとかそういうものではなく、そばもどきの麺。食べてるうちにぼろぼろ崩れる。スープの味も、全然ラーメンとは違う。さらに驚いたことに麺の上に載っているのが、魚の揚げ物。揚げたてとかそういうのでなく、他の店で仕入れたものをポンと載せているだけ。
カップ麺のスープを1/5くらいにお湯で薄めて、全然茹で上がってないそばを入れて、上に冷たい一日前に上げた魚のフライを載せた食べ物を想像していただければ近いと思う。
要するに日本ラーメンブームに乗っかって、ろくにラーメンを食べたこともない人達が思いつきで出した店なんだろう。他店で試食ももせずに、「日本のラーメンだからね、スーパーで日本の麺っていうのを買ってきたよ。こんな感じで日本風なんじゃない?」みたいなノリで開店したんだと思う。
かなりお腹が空いていて、なんでも良いやと思って入った店だが、さすがに半分も食べられず、なんだよこれは、と怒る気もせず、さっさと店を出た記憶がある。そうそう、お金を払う時に、こちらが日本人だとわかり、期待の眼差しで「どう? ウチのラーメン、おいしかった?」としつこく尋ねられた。どう答えたかは覚えてないが、まじめに相手をしても仕方ないので、適当に答えたはずだ。(っていうか半分以上残してるんだから察してよ)。当然その店はすぐに消えて無くなった。いくらラーメンブームでも、台湾人だって不味いものは食べない。
今日、おいしいラーメンを食べながら、そんな昔のことを思い出した。最近またあちこちに日本のラーメン屋が出来ているらしい。一風堂という日本でも人気のラーメン屋は昨年の開店時には一時間待ちだったらしい(私はラーメンを食べるために5分でも並ぶのは嫌だ)。
しかしこんなふうに、普通に日本のラーメンが食べられるようになると、さきほど紹介したような、台湾ならではの「大勘違い日本風ラーメン」っていうのも、たまには食べてみたい気もする。
ウソ、やっぱりそんなもの食べない。
讃岐うどんの人気店「たも屋」も台北でオープンするみたいです。
美味しいですよ~
「たも屋」ですか? 知らないけど、行きます。
実はラーメンよりうどんの方がずっと好きなんですよ。
日本に帰った時はラーメンは食べないけど、うどんは必ず食べます。