著者近影

●この間から、横山秀夫の文庫を続けて何冊か読んでいる。
やっぱり横山秀夫は面白い。
警察内部小説、総務課小説的なものから、題材もシチュエーションもだんだん幅広くなって来ている。何冊読んでも飽きない。
●「第三の時効」「深追い」「影踏み」、ときて、今は「臨場」を半分くらい読み終えたところ。
ほかにも文庫になったものは、ほとんど読んだはずだ。おっと人気の高い「クライマーズ・ハイ」はちょっとだけ読んで、めんどうくさくなって後回しにしている。
●それはよいとして、すべて文句無しに面白いのだが、ひとつ気になることがある。著者の写真が裏表紙や表紙の折り返し部分に載っているのだが、なんだか余計なような気がする。えーと、理由は、ファンの方ならお察しとおもうが、正直言ってあまりかっこよくないのである。おっと凄く失礼なことを…。ごめんなさい。見栄えが悪いというか小説の中身とギャップがあり過ぎるのだ。少なくともワタシにとっては。
●小説の出来と、著者の顔など関係ないじゃないか、といわれる方も多いとおもう。だが、やはりワタシの場合、本に著者の写真が載っていると、その本の中身と著者の顔がワンセットで脳にインプットされて、そのイメージがいつまでも残ってしまうのだ。
●例えば大沢在昌、「新宿鮫」シリーズの文庫の裏表紙の写真は、横顔にサングラス(多分)で煙草をすっているもの。ふーん、何となくハードボイルドな雰囲気が小説にあっている。この間初めて読んだ東野圭吾の写真も良かった。うすら髭のハンサムだが、若干おふざけ要素も醸し出し、ムムッとうならせるものがあった。
●顔のことで、人様のことが言える立場かよっ、と突っ込まれればそのとおりだが、横山秀夫もサングラスかけるとか、横顔でふしめがちにして煙草をふかすとか、髪の毛を下におろすとか、もう少しだけハードボイルドにして欲しいな、とおもうのだ。そうすればもっと気分がでるのに…。更にあと数パーセント本の売れ行きものびるんじゃないか、って余計なお世話だろうな。すでに凄く売れっ子だし。
ご意見お寄せください。
●意味レスのまま、次回へ続く。
★三宅健司★

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