恥ずかしいんですが、台湾に来てもう16年くらい経つのに、中国語があまり出来ないんです。
会社で日常的に使う会話はなんとかなるけど、多分、物凄くボキャブラリーが少ないんだと思います。
逆に言うと、ほんの数百の単語を知っていれば何とか相手と最低限の会話ができるんですよ、実は。
と、こんなことを考えてた時に、神田昌典さんの「お金と英語の非常識な関係」という本を読んだんですね。
少しだけど似たようなことが書いてあって、大変面白かったです。
神田昌典さんの本だから、ただの英語の本ではありません。
英語のビジネス書を、中学生のレベルの英語力で読んで、ビジネスに活かそう、みたいなことが書かれています。
ポイントは、どうやって英語をマスターするかではなく、私たち日本人が中学校で習って、おとなになっても覚えているレベルの英語力でも、なんとかビジネス書を読んだり、海外の人とビジネスしたりできるよ、最低限の基礎と自分にとって必要な分野を絞って少しだけ勉強すればもうそれでオーケー、ということです。
他にもたくさん書かれているけど、私にとってのポイントはそこです。
というわけで、さっきも書きましたが、私は中国語で難しい商談したりとかは出来ないんですが、デザイナーにグラフィックソフトのの使い方のアドバイスをしたり、フォントの選び方を指示したり、印刷の色調整を印刷会社の方に依頼したりとか、そんな事は日常的にやってます。
そういうのは出来るんですよね。
使う言葉なんて、限られますからね。
でも神田さんの本にも書かれてるように、ちょっと高度な日常会話、例えば美容院で「横は耳にちょっとかかるくらいに、後ろはかなり短めに、でも刈り上げないで…」なんてとても無理です。
もちろん、政治や経済、そういう話題は、ボキャブラリーが貧困すぎるし、ちょっと難しいです。
だいたい、中国語の勉強ってしたことないんですよ。
習ったのは全部で5−6時間だと思います。
今もそれほど時間が自由に使えるわけではないけど、以前はもっと時間がなく、それどころじゃなかったんですよね。
だから最初の2−3年は皆が何言ってるかほとんどわかりませんでした。
要するに、私の場合勉強して簡単な日常会話が出来るようになったわけではなく、子供が周りの大人が話すのを聞いて、言葉を覚えるように、ほんのすこしずつしゃべれるようになったんです。
それで、今からでもちゃんと勉強すれば、もっと喋れるようになるかなとか、などと一瞬思ったりもするんですが、最低限ののボキャブラリーで最低限のコミュニケーションがとれるし、別に普段それほど困ってるわけでもないし、まあ良いか、って思っちゃうんですよね。
別に、結論はないです。
よし。
はいはい、ありがとうございます。