2014年に聴いたCD—クラシック等

クラシックのCDはたくさん持ってる割にあまり聴かないんですよね。

特にロマン派以降の作曲家の定評あるCDは、一応理解したいし…うーんでも良さが良くわからない。こういうのを中二病っていうのでしょうか? 「中二病」って単語の使い方がよくわからないんですけど。
といわけで、普段聴くのは、もっぱらモーツアルトと、それ以前の音楽です。
バッハ、バロック、ルネッサンスなどのCDをぼんやり聴くことが多いです。

昨年の目玉は、もちろん、これです。

バッハ・コレギウム・ジャパン、バッハ教会カンタータ(日本語解説、訳詞付き、55枚組すべてSACD、10万円)。20枚くらい輸入廉価版を持ってたのだけど、この際と思い買っちゃいました。CDセットでこんなに高価な買い物は初めてですが、やはり一生ものですし、演奏はもちろんのことですが、詳細な磯山教授(ネット界ではI教授として有名)による解説、鈴木さんによる録音ノートも大変な価値があります。

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パッケージも素晴らしく格調高いデザインです。

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白い背表紙が解説、訳詞。

通常輸入盤の安価なカンタータ集には訳詞も解説も付いていないのです。訳詩集は最近出たみたいですが、解説も欲しいですよね。
歌詞訳や、解説がないとカンタータの音楽が楽しめないのかというと、そういうわけではありませんが、ストーリー、シチュエーション、おおよその意味がわかれば、より共感をもって音楽を味わえるのではないかと思います。

と偉そうに、書いていますが、まだすべてのCDは聴いていませんし。しかも平日はじっくり聴く時間がないので、寝ながら聴いていつも前半しか聴いてない、みたいな状態です。
同時にッハ・コレギウム・ジャパンのJ.S.バッハ: 8大宗教曲集ボックスセットも買いましたよ。こちらは22600円だったか。(SACDではありません。)

無人島の一枚というのは、未だに決められませんが、無人島のボックスセットなら、このバッハ教会カンタータセットにしたいですね。

ほかには、年末近くから古楽の声楽のマイブームで、いろいろ買って聴いてます。
えーと、ウェルガス・アンサンブルの結成30周年記念16枚セット。
このグループの名前の由来ともなっている「ラス・ウェルガスの写本」は廃盤らしく高値でアマゾンに載っていますが、私の買った安価なボックスセットにちゃんと入ってますので、欲しい人はバカ高い値段で中古を買わずに、このセットを買いましょう。

お買い得なベストサンプル盤「中世ルネサンス音楽への招待状」も出ています。まずはこれを聴いてみましょう。

他にはタリス・スコラーズの6枚組日本語解説付きボックスセット。
タリス・スコラーズは録音数も多いので、何から手を付けたら良いやらなかなかわかりませんよね。台湾でも入手できますが、たまたま渋谷のタワレコで、日本語解説付きのセットを見つけたので買いました。

ヒリヤードアンサンブルの4枚組、日本語解説付き。これもダブりがあったけど解説が読みたかったし安いので買っちゃいました。

ドミニク・ヴェラールとアンサンブル・ジル・バンショワの「G.de Machaut: Sacred and Secular Music [3CD]」
名作(らしい)ギョーム・ド・マショーの「ノートルダムミサ」も入ってます。超名盤らしいです。
ブリリアントレーベルからの再発でタワーレコードでなんと2000円ちょっとで買えますよ。古楽ファンのかた、絶対にお買い逃しなく。アンサンブル・ジル・バンショワは他にも何枚か買いました。

えーと、こんなような音楽です。

なんと、1時間のコンサートがユーチューブで!!!
良いですね〜、ヨーロッパの教会で生で聴いてみたいですね。

これら古楽の声楽の中で最近一番良く聴いているのは、マルセルペレス、アンサンブル・オルガヌムの「オケゲム(作曲家の名前ですよ)のレクイエム」

低音の男声の神秘的な響きがたまりません。(後半、一部ボーイソプラノも入ります)
バッハ以前に、こんなにも豊かで神秘的な音楽があったとは、おどろくばかりです。
名盤として紹介されることが多いこのCD、今なら再発盤が安く入手できると思います。
何がどう凄いのかは、よくわかっていませんが、なんだか中毒性の魅力があります。最近一日一回は聴いてる気がします。

アンサンブル・オルガヌムは、とりあえず台湾のショップで入手できた5〜6枚位のCDをよく聴いてます。

古楽のCDはプレス枚数が少ないためか、名盤と言われているものが入手できずに高値で取引されたりしますよね。レコード会社に頑張ってほしいものです。マーケットが大きくないので、色々大変でしょうが。

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ウェルガス・アンサンブル、アンサンブル・ジル・バンショワ、アンサンブル・オルガヌム、タリス・スコラーズ以外にも
●最近人気の L’arpeggiataの初期の5枚組。(人気といってもバロック・古楽愛好家の間で人気、という意味です。)
●ヘレヴェッへの再発CD「ジェズアルド、ゴルリ」「カンプラ」
●デビットマンロウの(かなり古いですが、)「春は来たりぬ」
●アノニマス4
なども買いました。

アノニマス4は女性4人組のグループです。クラシックを普段聴かないかたにも、入りやすいと思います。再発の安いCDも入手いやすいはずなので、お試しを。

後はPNEUMAというスペインのマイナーレーベルから出てる、エドアルド・パニアグア(グレゴリオパニアグワの弟さん)関係のCDも安かったのでたくさん買いました。近所のショップで売ってたのですが(凄い!)、こんなもの誰も買わないから、そのうち少しずつと思ってたのが甘かったようで、数種類はもう売り切れらしく、後悔。
そうなると、目の前にあるものはとりあえず買っておかなくては、となっちゃうわけです。
それで、未開封のCDがどんどんたまっていくのです。初心者がこんなに揃えるべきではないよなと思いつつ、まるでスーパーで夕食の材料を買うように、買い物かごにCDをどんどん入れてレジに行くのです。そして、こちらは覚えてない店員の方から「三宅先生、ニーハオ」と言われてしまうのです。

エドアルド・パニアグアのこのレーベルにはたくさんのカンティガ(聖母マリアによる救済とその奇跡の讃歌を中心をした詩に音楽をつけたもの)のラインアップがあり、好きな方にはたまらないのでしょう。私にはちょっと猫に小判的な感じですが、古楽というより民族音楽的なこれらのCDはエキゾチックでワールドミュージックファンの方にはきっと楽しめますよ。カンティガ以外にも、アラブ系の民族音楽が多く、全くどんな内容なのか何時頃のどういう由来の音楽なのかわからず聴いてるのですが、それでも気持ち良いです。(一枚の抜粋盤もありますので、コレクター以外の方はそれだけでも良い気がします。)

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さすがに買いすぎ!

あとは、カウンターテナーのジャルスキーのヴィヴァルディの宗教曲集「Pietà」。有名なスターバト・マーテルが収められています。

うーん、ヴィヴァルディのヒット曲は「四季」だけじゃありませんよ。
全くマニアックな曲ではなく、一家に一枚的な曲です。ぜひ聴いてみてください。

これは、今日の皆の残業食
鶏のだしで炊いたご飯と、鶏肉。美味しかった。90元位〜

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