野のユリ

昨日の日曜日(もう、おとといだ)は、999元のDVDプレーヤーを買って、
日本で買って来たDVDを観た。
まずは『野のユリ』。若い人は興味ないよね〜。
私は多分30年位前にテレビで観たのだと思う。
その時は感動して、最近もう一度観たくて台湾で探したけどなかったのだ。
今は48歳のひねくれオヤジなので、つまらなく感じて、
途中で止めちゃうかなと、ちょっと心配した。
でも、凄く感動したとは言わないまでも楽しんで一気に観た。
感動と言うより、ニヤニヤしながら、あ〜いい話じゃないかよ〜、って感じ。
ストーリーは詳しく書かないけれど、
ヨーロッパからわざわざアメリカの僻地へ殉教活動に来て
苦難を強いられている修道女たちのもとへ
車のオーバーヒートでふらりと立ち寄ったシドニー・ポワチエ(多分ハリウッド初の黒人スター)。
「あなたは神が使わされた男」です。といって力仕事をどんどん頼む修道院長。
「金次第では、2〜3日働いてやっても良いよ」とポワチエ。
「いえ、これはすべて神の思し召しです。聖書の何ページには…」
「何言ってんだ。マタイ伝には、こうも書いてあるぞ」と負けてないポワチエ。
二人のやり取りがまるで、漫才のボケと突っ込みで笑える。
涙するような映画では無く、軽いヒューマンドラマといったところでしょうか?
白黒映画だし、若い人には面倒かもしれませんが、こういう映画を
たまに観ると、古い映画をまたどんどん観たくなって来る。
皆さんはいかがですか。若い方は、マニアックな人じゃ無いと白黒時代の
古い映画なんて、観ないのでしょうか?
長くなるけど、それで思い出した話。
私が大学生の頃、実家が街の文房具屋をやっていた。
住宅街なので、暇な店だ。
なので超小型テレビ(モニターの横幅15cmくらい?)を
レジの横に置いて、時々観ていた。
その日は、丁度わたしが大学が夏休みで帰省して
店を手伝ってた。
たまたまマレーネ・ディートリッヒ主演の『嘆きの天使』(1930年)を
放映してて観てたら、気づかぬうちにお客さん(40歳くらいか)が目の前に。
「あっすみません」と、レジを済ませた後も帰らない、何かと思えばテレビを観てる。
あ〜『嘆きの天使』観てるんですね。何度観てもいいですよね〜。
泣けますね〜。といって、満面の笑み。
ふたりで小さな画面を10秒か20秒眺めていた。
ちなみに当時私は19歳くらい。
その時感じたのは、本当に好きな物を他人も好きだと、年の差なんて関係なく
うれしくなっちゃうんだな、ってこと。
私も、その時はなんだか、すごくうれしかったのを30年たった今でも覚えている。

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