三連休だったので

いろいろ、たまった仕事を片付けるつもりがやっぱりはかどらなかった。

せっぱつまらないと、なかなか働けない。

音楽や本に逃避してしまう。

というわけで、この休みに読んだのは、首藤瓜於(うりお)の「指し手の顔(脳男II)」。
江戸川乱歩賞受賞の「脳男」の続編だ。

「脳男」も奇妙で面白い小説だったが、本作も前作にも増して、かなり妙なミステリーだ。

内容は書かないでおくけど、これだけは書きたい。

登場人物の名前が変だ!! かなり!!
前作もそれが一番印象に残っている。

確か前にブログに書いたな。

うんうん書いてた>>

これが一作目に登場する難読人名
茶屋(ちやや)、金城理詞子(きんじょうりすこ)、緋紋家(ひもんや)耕三、曲輪(くるわ)喜十郎、苫米地(とまべち)、空身(うつみ)、別宮(べっく)、鷲谷(わしや)真梨子、入陶(いりす)大威(たけきみ)…

本作「脳男II」初登場のの難読人名
寒河江治(さがえおさむ)、猿給黎(さるきゅうれ)、使降(しぶり)…

いくら何でも、猿給黎(さるきゅうれ)って???

まあ、それは良いとして、
いろんな形で出てくる、脳医学(?)関係の話が、この小説に奥行きを与え、更に面白くしているように思います。
例えば、60年代から約20年にも渡りB級ホラー映画に出てきそうな人体実験(洗脳実験)を実際行っていたらしい「悪魔の医師」ユーイン・キャメロンという精神科医の話。(実在した人です。)

更に面白いのがアイリーン・クラールという女性の話。これも実話です。
ストーリーに直接関係ないし、有名な事件らしいので(ワタシは全く知らなかった)少し詳しく紹介しても良いかな。
1989年、アイリーン・クラールという主婦が5歳になる娘と遊んでいるとき、突如20年前に起こったショッキングな出来事を思い出す。その出来事とは…

あ、やっぱりこの辺でやめとこ。
この事件の事は、ネットで調べたらたくさん載ってました。

おもいだしたけど、昨年同じ著者の「刑事の墓場」という一応警察小説を読みました。
個人的にはかなり面白く読んだのだけど、ちょっと普通の方には推薦しても良いものか迷ってしまいます。

「脳男」とは、全く作風が違います。同一人物が書いた小説とは思えません。

というのも…

あーやっぱり、もったいないのでやめとこ。

何にも先入観無しで読んだ方が、絶対面白いもんね。

おしまい

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