アニー・ロスのこと

昨日の続き
アニー・ロスの代表作は、「アニー・ロスは歌う」
ということらしいが、私は持っていない。
このあいだ、いきつけのCDショップで日本からの輸入盤を
見つけたので、数日後行ってみたら、もう売り切れ。
やっぱり欲しい物は即買わないといけない。
日本に帰った時に買うか?アマゾンで取り寄せるか?
懸案事項である。
って言うか、懸案事項が多過ぎて困っている。
下がその「アニー・ロスは歌う」のCDジャケット。
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昨日の記事で書いた「ア・ギャザー」は1959年の録音。
これも代表作のひとつらしい。
曲は、リチャード・ロジャースやガーシュイン、デューク・エリントン
などのスタンダードナンバー。
リチャード・ロジャースは「南太平洋」「サウンド・オブ・ミュージック」などのミュージカル曲で有名な作曲家。
良い曲ばかりだし、フューチャーされているのが、
テナーサックスのズート・シムズで、これがかっこいいのだ。
しゃれた歌い口で、しっとりしたナンバーも良いが、
早口で歌いまくるスイング・ナンバーも楽しい。
最近、毎日聴いているお気に入りのCDだ。
アニー・ロスは「ランバート、ヘンドリックス&ロス」というボーカルグループでの活動も有名で、というか、こちらの方が知っている人が多いかもしれない。
私も「ランバート、ヘンドリックス&ロス」のレコードは若い頃聴いていたが、
アニー・ロスのソロは最近まで聴いた事がなかった。
「ランバート、ヘンドリックス&ロス」と言うのは男性二人、女性一人(ロス)のコーラスグループで、マンハッタン・トランスファーを始めとするジャズ・コーラスグループに多大な影響を与えた、ということである。初めて聴いた人は、きっとマンハッタン・トランスファーみたい、と感じることだろう。実は私もそうだった。当然逆なのだが…。
当時としては画期的な試みで、ジャズの器楽曲に、歌詞を付けて(時には楽器のアドリブの部分にまで)三人で歌うスタイルで人気を博した(らしい)。
こういう元々歌の無い曲に歌詞を付けて歌う事を「ヴォーカリーズ」というらしい。
さっき調べたら、このグループでのレコードは1957年から1961年までで、7枚。
アニー・ロスのソロアルバムは、1952年から、な、な何と2005年までで16枚。
1930年生まれで現役で頑張っているらしい。
CDの解説には、2007年ジャズフェスティバルで初来日予定と書いてあるが、体調不良でキャンセルになったというニュースを聞いた気がする。(あいまいな記憶なので間違いかも…)。
さっきアルバム枚数等を知りたくて、英語のアニー・ロスのホームページを見たのだが、ああ、見なければよかった。あああ。ああああああああああ。
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左の写真は「Sing A Song of Basie」」のジャケット。
これも超かっこいいデザイン。レコードがあったら壁にかざりたい。
内容は文字通り、カウント・ベイシーオーケストラのナンバーを収めたもの。
右は「ランバート、ヘンドリックス&ロス」の
「Lambert, Hendricks and Ross Sing Ellington」
「The Hottest Group in Jazz 」
「High Flying 」
の3枚のレコードを2枚組のCDに納めたお買い得盤。
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これは、スリーブの写真。
「サマータイム」「チュニジアの夜」「キャラバン」、
ジャズメッセンジャーズでヒットした「モーニン」「ディス・ヒア」
ホレス・シルバー・クインテットの「Come On Home」(めちゃかっこいい!!)
など。
原曲を知っていれば、きっともっと楽しめるのかも知れないが、デユーク・エリントンやカウント・ベイシーをほとんど聴いたことがない私でも楽しく聴ける。
ヴォーカリーズという言葉で思いだしたが…
明日に続く。

アニー・ロスのこと」への2件のフィードバック

  1. Annie Rossってキュートな方ですねー。スタイルもいいし。
    何と言っても70歳を過ぎても現役ってところがすごい。
    昔の映画やミュージカルには詳しくないけれども「ヴォーカリーズ」という言葉は面白いですね。そしてLambert, Hendricks and Rossのジャケット写真は仲良し3人組っぽくていい感じ。今度、探してみます。
    ps)ヴォーカリーズの続き、今晩楽しみにしています。

  2. Mollyさんへ
    私も古いミュージカルの曲など以前は興味ありませんでした。
    最近、古いジャズやスタンダードのボーカルものに目覚めました。

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