タクシーで聴いた曲

台湾でタクシーに乗ると、
いらいらさせられたり不愉快な思いをさせられることも多い。
でも、面白い運転手に遭遇するチャンスもまた日本より多いかもしれない。
マニュアル化が進んでないってことかもしれないけど。

今日乗ったタクシーの話。

運転手は、無愛想で、単語でしか喋らない。
「あれ、この道で良いんだっけ?」
って聞いても
「混雑」、「裏道」…みたいな感じ。

全くなあ、ちゃんと喋ったって良いじゃんと思ってると、
音楽をかけ始める。

私はいつもタクシーでは音楽は消してもらうことにしてる。
日本のタクシーは、こちらから言わなければ
ラジオはかけないと思ったが、違ったっけ?

とにかく私の場合、
いつもヘッドフォンかイヤフォンで自分の好きな音楽を聴いてるし、そうでなくても、たいていタクシーでかかっているのは
台湾のポップミュージックや演歌だから、
そんなもの聴きたくない。

もちろん日本のポップスも聴きたくない、
ラジオのトーク番組もうるさくて
我慢出来ないのですぐに切ってもらうことにしている。

なので、今日も反射的に消してもらおうと思ったが、
聴こえてきた超低音の男性ボーカルがゾクッとくる…

私「運ちゃん、このCDって?」

運ちゃん「カナダの歌手」

私「レナード・コーエンだね」

運ちゃん「うん」

私「良いね、声が独特だよね」

むっつりしてた運ちゃんが笑う。

運ちゃん「あー、この人の声はおもいっきり低音だね、好きなんだよ」

それから少し話が弾み、今聴いてるのが最近出た世界各地でのライブ盤であることや、DVDも付属していることなどを教えてもらう。

「最近毎日雨だから…雨の中を運転してたらレナード・コーエンが聴きたくなるんだよ」

なんだよ、けっこうおしゃべりな奴じゃん。

雨の中を走るタクシーで聴いたレナード・コーエンが耳に残り、
帰りにショップでCDを探し買って帰って夜聴いている。
「Bird on the Wire」という曲だ。

どんな歌詞なのか知りたくて、
ネットで日本語訳を探して読んでみるが、
あまり理解できない。

電線の上の一羽の鳥のように
真夜中の聖歌隊の酔っぱらいのように
私は私のやり方で自由になろうとしたのだ…

意味はよく分かんないけど、良い曲だと思う。
だよね。

(これはCDのヴァージョンとは違う映像みたいだけど)

タクシーで聴いた曲」への2件のフィードバック

  1. ミミパパさんこんばんは!

    こういうのカントリーって言うんですかね。
    BGMとかで聴くにはちょうどいいかも。

  2. masahiroさん
    レナード・コーエンはカントリー系ではなくて、うーん一応ポップス系のシンガーソングライターです。ですが、カナダ、アメリカでは歌手と云うよりも詩人として認識されているのかもしれません。
    一部のファンにはカリスマ的存在ですね。
    このライブCDはなかなか良いと思いますよ。

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