久々の休み

10月10日、水曜日は台湾は休日でした。
日曜と水曜と、久々に仕事をせずに読書しました。

数カ月前に買って、読んでなかった、「バッド・ビューティフル」(ジェフ・ダイヤー著・村上春樹訳)。

「バッド・ビューティフル」(アマゾン)>>

レスター・ヤング、セロニアス・モンク、バド・パウエル、ベン・ウエブスター、チャールズ・ミンガス、チェト・ベイカー、アート・ペパー、デューク・エリントン。

登場するのは、私のような中途半端なジャズファンでも知っているミュージシャンばかりです。

一応フィクションの短編小説なんですが、ジャズに詳しい人なら、どこかで読んだことのあるようなエピソードをもとに書かれています。でも普通想像するような伝記とも違うし、もちろんCDの解説に載っているエピソード紹介のようなものでもありません。

それぞれのミュージシャンの心の内面まで踏み込んで描かれた…というより作者がミュージシャンにのり移って書いたのかと思わせるような、創造的で文学的な香りの濃い不思議な短篇集です。

詳しい内容はあちらこちらで紹介されていると思うので、割愛します。

登場するジャズミュージシャンを知らなければ、読んでもそれほど面白くないと思いますが、どうなんでしょうね。楽しめるのかな? 気になりますね。

逆に言うとジャズファンの方は、きっと楽しめるでしょう、そして非常に高い確率で各短編の主人公のCDやレコードを聴きながら、この本を読まれると思います。

私ももちろん、一編ごとにCDを書棚から探して聴きながら読みました。

個人的には最初のレスター・ヤングを扱った短編が一番印象に残りました。
レスター・ヤングは晩年50年代の「Pres & Teddy」と「With Oscar Peterson Trio」の2枚しか持っていません。
本を読みながら、もっと古い40年代の演奏も聴きたくなり、ワシントンDCライブ(56年、あいにくこれしかなかった)の5枚から適当に一枚買って帰り、今も聴いているところです。

レスター・ヤング良いですよね。気持ちが安らぎます。古い録音やビリー・ホリデーとの共演盤も欲しくなりました。

ところで、気になるのが、この二人のカナ表記。

チェト・ベイカー、アート・ペパー…!

普通はチェット・ベイカー、アート・ペッパーですよね。
どうしましょうね。
これからは、レコード会社や、ジャズ雑誌なども、だんだんこういう表記に変わっていくのでしょうか?

数年前、ピーター・バラカンさんの本で指摘のあった、
アレサ・フランクリン  →  アリーサ・フランクリン以来のショックですね。
村上春樹ですからね、きっとピーター・バラカンより影響力ありますからね(!?)

それはともかく、台湾でCDを物色する時は、中国語の帯がついていたりするので、慣れない人は、とまどうかもしれません。
私は中国語の簡単な日常会話はできますが、読み書きはダメなんです。でも、クラシックの作曲家やジャズミュージシャンの中国語漢字表記には結構自信があるんです。結構読めるんです。

何年も毎週のようにCDショップに行ってるから、自然と覚えました。
こういうのが読めたからって、別に自慢できないんですけど…

例えばこんなのです。
いずれも「バッド・ビューティフル」に登場するミュージシャンです。

どうでしょう、読めますか?
英語表記はわざと隠してあります。

答えは下に
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Soulville が 「霊魂村」って訳してあるけど、良いの?
「ストレート、ノーチェイサー」って絶対意味違うでしょ。

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