暗号について考えた。

第二次世界大戦中の暗号について、ネットでいろいろ調べていたら、面白い話が載っていた。
なんて偉そうだが、実は愛読書ゴルゴ13の「最終暗号」と言うのを読んでいて、どこまで本当の話なのか俄然興味がわいただけだ。
●で、面白い話というのは、アメリカ軍が先住民族ナヴァホの言葉で通信するというものだ。ナヴァホの言葉はかなり複雑らしいので暗号というか暗号の代わりになったらしい。ここまでは有名な話らしいがワタシは知らなかった。「ウィンドトーカーズ」という映画でも描かれているようだ。ヒットしたようなので知ってる人も多いだろう。(ワタシは未見)
●問題はその後。これにヒントを得た日本軍は薩摩弁を国際電話で早口でしゃべり、暗号の代用品とした、というのである。アメリカ軍は当然傍受したが、当初は全く解読不能だったらしい。これもひょっとしたら有名な話かも知れないが、ワタシは知らなかった。何と大胆。薩摩弁ってそんなに凄いのだろうか?薩摩ってどこなんだっけ。鹿児島のことだっけか。
それよりも、薩摩出身の捕虜がいたら即解読されるんじゃないの?
それにしても何故薩摩弁なのだろう。東北の言葉じゃあだめなのか?沖縄の言葉なんて、もっと凄いはず、一般の日本人にも分かるまい。あーそうか、分からないとダメなのか。
●ワタシは、薩摩弁がどんな言葉か全く知らない。聞いてみたい、薩摩弁の早口。それで思いついた。ひょっとしてワタシの生まれた広島の言葉も、暗号になりうるのだろうか?
●で、色々試してみた。広島弁と言ってもワタシがしゃべっていた広島弁など役に立たない。元カープの達川よりなまぬるいものだ。で、山間部のじじい言葉を思い出しながら、作文してみた。どうだろうか?
●「あんにゃらーはーあっこらへんにゃーおりゃーへんけーせわーないけーいっちゃらーええわ」
「ほんじゃがうえのほーにははーおりゃへんのかいのー」
「おってもこまいのばっかりじゃけーせわーないけーめがしてやりゃーええわいの」

●どうだろう、暗号として使えるだろうか?
上の文を標準語に直すと
「あいつらは(米軍は)もう、あの辺にはいないから、大丈夫。行けばいいよ。」
「でも上(北)の方には、もういないのか?」
「いたとしても、小さい(軍艦)のばかりだから、大丈夫。壊して(破壊して)やれば良い。」

また、暗号としては常識、意味の無い言葉を、間に挟むと更に効果的だろう。
「「あんにゃらーぴろぴろぴーはーあっこらへんにゃーぐちょぐちょおりゃーびちびちへんけー…」
太字の部分–意味無しの挿入文。
いや、文節と文節のの間に意味無し言葉を挿入するのは、解読の鍵になりやすいから避けた方が良いかも….
●暗号と方言って、なかなか興味深いテーマですね。(←どこがよ?)
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白髪が増えました。
無精髭ものびました。
下痢もよくします。
三宅健司

暗号について考えた。」への3件のフィードバック

  1. 鹿児島弁でも市内や大隈半島の鹿児島弁なら何となくわかる部分も多いのですが、薩摩半島の南側、指宿枕崎の辺りの言葉だと殆ど意味不明です。(鹿児島市内の人でも判らない部分が多いそうです)
    本州でも青森の津軽半島の正調津軽弁は殆ど理解出来ませんでした。

  2. yamaguchiさん
    コメントありがとうございます。
    そうですか?暗号に使われたのもきっと南薩摩の言葉でしょうね。それにしても何と大胆な暗号ですね。
    青森の言葉も早口でしゃべったら暗号に使えそうですよね。

  3. ●海将の野村を潜水艦で移送する際の実際暗号。(登場する加治木は国内の通信手。野村は海外の通信手)
    これを聞く限り、北薩摩の方言(加治木出身の通信手だったらしい)
    そのまま、語ってるのがすごい。
    「カジっサー、カジっサー(カジキさん、カジキさん)」
    「ヨシトっサーな? (ヨシトシさんか?)」
    「カジキサー、ノムラんオヤジャ、ハヨ タタセんな イカンどが モ タッタケナ~?(ノムラの親爺、早く発たせなくては、いけないが、もう発ちましたか?)」
    「カジっさー。ヨシトシんオヤジャ(「ノムラんオヤジャ」という言い方をとっさに変えてます。) モ イッキ タッモス。(カジキさん。ヨシトシの親爺は、もうすぐ発ちます。)」
    (中 略)
    「ヨシトっサー、ヨシトっサー。ヨシトっのオヤジャ モ モグイヤッタドカイ?(ヨシトシの親爺は、もう潜って行かれましたか?)」
    「モ モグいやった。(もう潜りました。)」

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