最近のお気に入りCDの紹介です。
まずは、カレル・ボエリー・トリオの「ラスト・タンゴ・イン・パリ」
ジャケット良いですね。思わず立ち止まって眺めてしまいました。
同じトリオの前作も好きだったので、迷わず買いました。
でも、このジャケット、前作もそうでしたが
女性のリスナーを無視した路線に思えるのですが
女性の皆さん、いかがですか?
ちなみにウチの奥さんに聞いてみたら、
「ムード歌謡ジャズ全集-1」みたい。と言う意見でした。
そう言われれば、そうですが、デザインも写真もかなりのクオリティだと思います。
前作「ブルー・プレリュード」これも凄い。なんでお尻を上げているんだか?
肝心の内容ですが、オランダのピアノジャズトリオです。
日本では昨年発売されたようです。
帯に書かれているように「静寂な響きと哀愁味溢れる表現」。
そうですね、その通りですね。
タイトル曲は映画の主題曲「ラスト・タンゴ・イン・パリ」。
他にはクラシックの人気曲、アルビノーニの「アダージョ」こういう試みは
俗っぽく、うさんくさくなりがちですが、ストレートに一度だけメロディを弾き
後は、夢見る様なアドリブ、泣かせてくれます。
いかにもヨーロッパらしいピアノトリオです。ビル・エバンスよりは叙情的過ぎかも
しれませんが、そのあたり好きな方、ジャズを普段聴かない方にもかなりお薦めです。
次は、クラシック。ヴィバルディの「リュート、マンドリンの為の音楽」。
同じようなCDをたくさん持っているにもかかわらず、リュートやギターが好きなので
つい買ってしまいました。こちらもジャケットのチカラかなり強めです。
タイトル通りリュートやマンドリンの為の協奏曲、トリオソナタ集です
ただこの時代の協奏曲と言うのは少人数なので、今で言う室内楽に
近いところがあります。
ヴィバルディは何百曲という協奏曲を書いたそうが、古楽の権威者、皆川達夫さんの
本には、〜わたくしにはヴィバルディの音楽の品のなさが耐えられないのである。〜
(講談社現代新書『バロック音楽』より)
とか、他にもヴィバルディを好きでない理由をいろいろ書かれていて面白いです。
まあ何しろ古い本(1972年)なので皆川先生の考えも変わったかも…..。
それはおいといて、ワタシはヴィバルディは大好きです。
夜何も考えずに聴くにはヴィバルディは外せませんです。
初めて聴く曲でも、何となく気持ちよくて(これって内容が無いって事なの?)
でも、すぐ飽きるかっていわれると、そうでも無かったりして…..何いってるんだか?
マンドリン、リュートの為の曲も現代のギターで弾かれる事も多いですが、
やっぱり指定通りの楽器で弾いたのを聴く方が、快感度猛烈にアップです。
機会があれば聴いてみて下さい。(日本盤無いかもですが….)