遅刻の話

私は、朝が弱い、ホントに超弱い。独り住まいを始めた大学生の頃は、朝一の授業は、ほとんど落としてしまった。こんなことで、まともな社会人になれるんだろうか?
結論は、やっぱりなれなかった。
大学を卒業してデザイン会社で働きたかったのだが、そのころは今と違って、きついし残業は多いだけの商業デザインの仕事が、不思議なことに人気があって、大学の文学部を出てたからって、何の役にもたたず、雇ってくれるところは無かった。ほんじゃま、2年間の夜間のデザイン専門学校(試験が簡単もしくは無し)を卒業して、昼間は今で言うフリーターということで。ということにした。
運が良ければ、在学中にデザインの会社でアルバイトできるかも知れない。
(結局出来なかったのだが….)
またまた、前置きが長くなったが、
結局昼間は新宿の○○○、フルーツパーラーが有名で、水着の売れ行きも新宿ナンバー1(ということは日本で一番か?)でアルバイトした。私の担当は衣服の検品、数量チェック、タグつけ、箱詰めなどで、別段面白くもないが、そんないやな人もいないし、こっちは他の正社員と違い、学校に行く為に5時まで働いているので、どうってこともなかった。
どうってことも無かったとは言え、やはり私の遅刻癖はなかなか治らなかった、最初の数ヶ月は良いのだが、慣れて来ると、10分くらい15分くらい、は普通、30分遅刻しても、3秒間だけ神妙な顔をしてあやまって、すぐに同じ事をやってしまう。
ある日、課の主任が、お昼ご飯の後、
「三宅君、たまには外で何か飲むか」ちゅう事で、アイスコーヒーか何かおごって貰った。
主任「昼間働いて、夜学校へ行って、たいへんだよな……」
私「いや、アハハ……」
主任「遅くまで課題をやる事もあるんだってな……」
私「いや、まあアハハ……」
主任「大変なのはわかるんだが、最近遅刻、なちょっとな、多いんだよね」
私「はい、すみません。あしたから気をつけます。」
主任「三宅君が苦労してるのは、わかってるんだがね。」
私「はい、ほんとに気をつけます」
そして翌日、20分以上遅刻して来た私に、
「何やってるんだ。きょうは朝から忙しいのわかってるだろーが、」
怒りが昨日の今日で爆発したようだ。顔が怒りで赤くなってる。
やばい、でもその後も遅刻を繰り返していた私。
やはり社会人失格か?

<今日の教訓>
部下の遅刻をやめさせるのに、アイスコーヒー一杯では無理。
(教訓になってないってば)
じゃあ、寿司屋へでも連れてけば効き目があるのかなあ。
そう言う問題じゃ無い様なきがするが…..
明日へ続く

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