BN1590って?

おとといの、Masahiroさんのコメントに、CDに関する質問があったので
今日はその話題です。
BN1590 持ってます。アレですね。
これじゃ、暗号みたいで、ジャズファン以外の方には
何の事だか解らないと思いますので、簡単に解説します。
BNは、ジャズの名門レーベル、ブルーノート、1590というのは、レコード(CD)の番号です。
ただ、この1500番台というのは、ジャズファンには特別な意味合いがあるようです。
ジャズ喫茶「いーぐる」店長で、ライターの後藤雅洋さんの「ジャズ・レーベル完全入門」によると、
〜ジャズ喫茶店主たちは先を争い、中身も改めずに、「何はともあれ1500番台」と、まるで呪文を唱えるように集めまくった。〜
(60年代、まだ日本盤など出ておらず、輸入盤はかなり高かった時代の話です。)
〜ほとんどカスがない奇跡のシリーズ、それが1500番台なのだ。〜
だそうです。というわけで、ジャズマニアの間では1595といえば、キャノンボール・アダレイ「サムシン・エルス」。(マイルス・デイビスの「枯れ葉」の名演が聴けます。)
1521、1522と言えばアート・ブレイキー「バードランドの夜1.2」、など番号だけで分かり合ったりするわけです。
ヲタクっぽいと感じられる人もいるかも…ですが(←まぎれもないヲタクでしょう)
前置きが長くなりましたが、BN1590はリー・モーガン(トランペット)の「キャンディ」というCDです。ワタシの持っているのは、紙ジャケットの日本盤、ルディ・ヴァン・ゲルダー自身の24ビットデジタル・リマスタリング。ということで、もちろんステレオです。日本盤なので2500円と書かれていましたが、台湾では1800円程度でした。(リーウェイやシティライツは台湾盤の新品をバーゲン時に約700円で買いました。)
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ちなみに、リー・モーガンは18歳でデビュー、10枚のリードアルバムを残し、
33歳で亡くなりました。女性関係のもつれのようで、
コンサートだかリハーサルの休憩時に女性に射殺されたと聞いています。
ワタシは10枚のうち、5枚程度しか持っていませんが、
やはり、この「キャンディ」が一番好きです。
※ルディ・ヴァン・ゲルダー(RVG)希代の名エンジニア、この人無しには、
ブルーノートのあの音はつくられなかった(らしいです)。

●今日はかなり、ヲタッキーな内容でしたね。
それでは、イラストもヲタッキーに。

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BN1590って?」への3件のフィードバック

  1. え~RVGステレオでしたか。
    僕が手に入れた1998年発売当初のRVGのものはモノラルでした。
    この音源が録音された1957年当時はちょうどモノラルからステレオへの移行時期で、マスターテープへの録音はステレオで行われたのですが、レコードへのカッティングは諸般の事情でモノラルになったのでした。発売時のコンセプト云々でRVGはわざわざモノラルで発売されたのでした。
    ひょっとしたらせっかくステレオマスターテープのリマスタリングをしたのだから、もったいなくてその後ステレオ盤を発売し直したのかもしれません。
    結局のところ、演奏が良ければどっちでもいいですね~
    リー・モーガンのアルバムには有名どころが多いので・・・。個人的にはあんまり採り上げられないTHE COOKER(1578)もお薦めのひとつです。バリトンサックスとのからみがなんともいえません。もし手元になかったら一度聴いてみてください。
    モーガンはサイドマンとしてもたくさんの名演をBNに残しています。BNには録音年月日が明記されていますので、これとこれの曲の合い間にこの曲を吹き込んだ・・・なんてチェックしだすとヲタク街道まっしぐらです。

  2. Masahiroさんへ
    RVGリマスタリングでモノラルってあるんですか?ワタシのも、ひょっとしてそれかも。わざわざマスターテープを取り寄せ、24ビットでリマスタリングって書いてあったので、良く確かめずにステレオって書いたんですが…
    確かめてみまーす。
    しかしどうして、わざわざモノラルにするんですかね。素人のワタシには良く解りませんです。
    あと、録音年月日と発売年月日の話ですが、かなりずれてたりする事もあるんですね。こういうのを楽しみ始めたら、まぎれもないヲタクですね。
    ワタシも精進してヲタク道を極めたいと思います。これからも色々教えて下さい。
    ありゃ、一般の人には分からない、コメントのやりとりになってしまいました。ハハハ。でもジャズは楽しいっすよ。

  3. こんばんは
    1500盤台はモノラルも多いですよ。
    RVG紙ジャケットなら裏面の左上に小さく”HIGH FIDELITY”とあるのがモノラルだったと思います。
    レコード盤発売当時の雰囲気をそのまま残すため、あえてそこらへんも忠実に「再現」したようです。
    ここら辺の道を登りはじめると、身内からも白い眼で見られるようになりますので気をつけてくださいね!

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